○16世紀より、アジアにおいてフランシスコ・ザビエルをはじめとするイエズス会の宣教師たちが行ってきた教育は、アジアをどのように変え、今後どのような役割を担うのか。
○アジアのイエズス会5大学の研究者らが、カトリック教育の歴史的・社会的意義と将来の展望を探った、国際シンポジウムの内容を一冊にまとめました。
◆参加したアジアのイエズス会5大学
上智大学(日本)Sophia University
西江大学(韓国)Sogang University
輔仁大学(台湾)Fu Jen University
アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)Ateneo de Manila University
サナタダルマ大学(インドネシア)Sanata Dharma University
目次
刊行にあたって
序 上智国際シンポジウム「アジアにおけるイエズス会大学の役割」
第1部 アジア5大学からの報告と展望
フィリピンにおけるイエズス会教育――アテネオ・デ・マニラ大学の歴史と未来
日本近代社会におけるカトリック・アイデンティティとカトリック教育
イエズス会中国管区における高等教育――突然の終結、新たな再開、改められた宣教の様相
サナタダルマ大学とイエズス会の全人教育
韓国におけるカトリック教育――1960年以降の課題への応答の歴史
第2部 コメントとディスカッション
コメントに代えて
アジアにおける高等教育の国際連携とイエズス会大学の役割
パネルディスカッション
質疑応答
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編者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
髙祖敏明 / 上智大学総合人間科学部教授、上智学院理事長(日本)
ホセ・クルス / アテネオ・デ・マニラ大学社会科学部教授、副学長(フィリピン)
川村信三 / 上智大学文学部教授(日本)
ルイス・ジェンドロン / 輔仁大学神学部教授(台湾)
クントロ・アディ / サナタダルマ大学科学技術学部教授、副学長(インドネシア)
ベネディクト・カンユップ・ユン / 西江大学常任理事(韓国)
ミカエル・カルマノ / 南山大学学長、東南・東アジアカトリック大学連盟(ASEACCU)会長(日本)
杉村美紀 / 上智大学総合人間科学部教授、副学長(日本)
アントニ・ウセレル / サンフランシスコ大学人文科学部教授、東アジア研究科長(アメリカ)
サリ・アガスティン / 上智大学神学部教授(日本)