教養・一般
ネパールの人身売買サバイバーの当事者団体
1,375円(税込み)
■人身売買当事者(サバイバー)のライフストーリーを紹介し、
被害の実態から克服の過程についての理解を促す。
ネパールにおける人身売買被害者は、家事労働、工場労働、サーカス興行、
性産業労働などで搾取されている。実際に被害に遭った当事者のライフストーリー
から、その苛酷な経験や被害を乗り越えるまでの困難を追体験できる。
■当事者団体の存在意義と役割を示す。
世界で最初の人身売買当事者団体としてネパールで結成された団体(シャクティ・
サムハ)の設立からの軌跡や、活動を紹介。搾取からの救出後、家族や社会から
排除される被害者も多い。社会への再統合過程における当事者団体の意義と
役割に迫る。
人身売買は遠い国の話ではない。性的搾取を伴う人身売買の被害者の多くは女性であり、国内に5万人以上いると言われる。
当事者が声を上げるとバッシングを受けがちであることや、自分の権利を守る教育機会の欠如など日本社会の問題についても考えるヒントを与える。