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従来の知識・技能中心の英語教育から英語を用いた思考力、判断力、表現力を育成するための英語教育へ。
2020年の東京オリンピック開催や昨今の訪日外国人数の増加など、国際化に向けて日本における英語教育の質の向上は喫緊の課題です。本書は、日本の英語教育において先駆的な試みを続けている上智大学大学院英語教授法(TESOL)コースについて、詳しくご紹介します。
TESOL コースが開講されて10 年。英語で授業を行う北米式英語教授法プログラムは好評で、卒業生は教育者や研究者として活躍しています。大学院進学を志す学生だけでなく、特に現役の英語教員など英語教育に携わる方々に読んでいただきたい1冊です。
目次
第1部 実践編:プログラム概要と開講科目
英語教授法コースの目的と構成
■ 英語教授法コースと言語研究
■ 英語教授法コースの開講科目とその構成
■ 入学方法と使用言語
■ 学生とクラスの雰囲気
■ 学びの流れ:1年次と2年次
■ シラバス、教科書、課題
■ 修士論文
科目の紹介
■ コア科目
■ 選択科目
第2部 研究成果編:応用言語学研究例
■ これからの日本の英語教育の方向性
■ TKT(Teaching Knowledge Test)で見る言語教員に必要とされる資質と技能
■ 英語学習のビリーフ、学習方略、そして獲得した能力の自信度についての研究
■ Preparing Japanese Learners of English for Study Abroad: What's Missing?
■ Challenging Hegemonic Discourse: Oral Proficiency =English Proficiency?
■ 日本の英語教育向上を目指して:現状と課題