言語・聴覚障がいのリハビリや、
外国語の習得に利用される音声指導法(VT法)を確立した、
ぺタール・グベリナの論文集!
◆フランス語、クロアチア語、スペイン語版に続き、関係者待望の日本語版の刊行です。
◆VT法を日本に初めて紹介した、クロード・ロベルジュ(上智大学名誉教授)による編集。
◆特別支援学校や病院、福祉関連の学校のほか、外国語学習の教育現場などにおすすめの一冊です。
VT法(ヴェルボトナル法)
…言調聴覚法に基づいた音声指導法で、言語を習得する際に聴覚だけに頼るのではなく、
言葉の持つリズムやイントネーションを大切にし、
視覚・触覚など他の感覚を活用しながら言語を習得することに重点をおいた指導法。
目次
1 今日の言調聴覚法(ヴェルボトナル法)―時代にあったリハビリ、言語教育を求めて―
2 話し言葉の聴きとりにおける触覚の機能について
3 最適性の原則
4 創造性とリハビリテーション
5 言調聴覚法とその聴覚障がい者のリハビリへの応用
6 VT法からみた聴きとりと調音
7 VTシステムにおける音声リズム
8 SGAV 方式(サンクルー・ザグレブ方式)の理論的基礎―パロールの言語学―
9 SGAV 方式における聴きとりと心理言語の構造の構造化と段階的な限界の克服
10 年齢からみた外国語学習
11 動態診断における聴きとりと発話のリハビリ
12 話し言葉によるコミュニケーションを通した聴覚障がい児の普通学校への統合
13 イントネーションの性質とその重要性について
14 外国語教育と言葉のリハビリ ―40年の研究をふり返って―
15 VT法における身体リズム運動と音楽刺激についての考察
16 完全なバイリンガルの可能性について
17 視力障がいをかかえる患者による残存視力の使用に関する諸問題
18 外国語教育における身体の役割
19 言葉と空間
20 脳の普遍機能―第二言語習得を容易にし、また困難にもする要因―
21 低周波数領域における言葉の明瞭度について
22 言調聴覚法の哲学、原則及び発展
23 視聴覚全体構造方式における構造の概念
24 早期診断と早期リハビリ―身体の役割について―
25 ザグレブ音声学派によるすべての構造的要素の基礎としての「話し言葉」
26 全体構造視聴覚メソッド
27 VTシステムの哲学
28 VT法の祖にして始祖、未来を予見した予言者、ペタール・グベリナ
編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
【著者】
ぺタール・グベリナ
/1913年クロアチア生まれ。ザグレブ大学文学・芸術学部の教授を務め、1954年音声学研究所を設立。
のちに、「全体構造視聴覚法」(SGAV)を確立。2005年逝去。
【編者】
クロード・ロベルジュ
/上智大学名誉教授。
【監修者・訳者】
小川裕花/上智大学、福岡大学講師などをへて、現在はロベルジュ教授助手。
北代美和子/翻訳家。日本文芸家協会会員。日本通訳翻訳学会会員。
佐野彩/一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程、NPO法人地球ことば村・世界言語博物館運営委員。
佐野純三/上智大学外国語学部フランス語学科卒業。元 株式会社ソニー・放送メディア 代表取締役社長。
寺尾いづみ/麻布大学・敬愛大学非常勤講師、首都大学東京オープンユニバーシティ講師。
常盤僚子/2008年より東京日仏学院で専任講師。
西田俊明/東京理科大学講師、暁星学園教諭などをへて同学園講師。
西沼行博/フランス国立科学研究センター音声言語研究所研究員。
原田早苗/上智大学外国語学部教授。
福山孝子/鹿児島純心女子短期大学教授。
南舘英孝/上智大学名誉教授。