教養・一般
国民国家フランスの変容
2,200円(税込み)
「典型的な国民国家」とされてきたフランス。
形成からその変容過程を、多角的に分析。
「中央集権的国家体制」と「同質的国民共同体」からなるフランスは、伝統的に国民国家の典型とされてきたが、今日その国家モデルが揺らいできているといわれる。
その原因を、ヨーロッパ統合の進展(外的要因)と、フランス国内の社会的価値の自由化(内的要因)に注目して、今日のフランスの変容の実態を明らかにする。
序 2014年欧州議会選挙
第1部 ヨーロッパ統合の歴史と現在
第1章 ヨーロッパ統合史
第2章 EU基本権憲章
第2部 ヨーロッパ統合とフランス
第3章 フランスのヨーロッパ政策
第4章 ヨーロッパ化とフランスの変化
第3部 フランス人とヨーロッパ
第5章 ヨーロッパ統合とフランス国民意識
第6章 ヨーロッパ懐疑主義者の台頭
第4部 フランス国民国家の形成と変容
第7章 国民国家の形成
第8章 国民国家の変容(1)問われる共和主義
第9章 国民国家の変容(2)フランスの移民問題
--------------------------------------
著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
中村雅治…なかむら・まさはる/上智大学名誉教授