令和8年1月上旬発売予定。現在予約受付中です。
「すみません」を言わせない支援――友と共に――
現場性と客観性の両方を備えた、
受援側・支援側双方に役立つ災害対応の実務マニュアル
■発災直後の令和6年1月5日から輪島市の災害対策本部に支援に入った著者らが、当時の日次報告書、提案資料や画像とともに災害対策本部支援のリアルを記した。現場での判断や迷いまでも追体験できる受援側・支援側双方に役立つ内容となっている。
■被災自治体で長期にわたり伴走支援にあたった立場から、現場で成功したことに加え、うまくいかなかったことも含めて記載。
■今後、災害支援に入る自治体が、被災地に「寄り添う」支援をするための考え方や支援のポイントがわかる。また、被災自治体となったときの行政マネジメントのあり方、災害対策のマニュアルや訓練の見直しにも活用でき、未災自治体も必携の内容である。
目次
第1章 アリシバ輪島市到着
▶ミッション「輪島市災害対策本部災害マネジメント支援」
#1 1月5日 スターリンク8台を受領→習熟→輪島市搬入
#2 1月5日 市庁舎の亀裂と断水・異臭の庁内状況確認
#3 1月5日 第1回「避難者支援会議」
#4 1月5日 付箋から始まった命の名簿づくり
#5 1月6日 情報共有会議「輪島ぉONE」ロゴ提案と空気転換
#6 1月6日 避難所情報の一元化と名簿整備の起点づくり
#7 1月7日 本部“運営エリア”の立て直し
#8 1月7日 受援130名受け入れと輪島市有事レイアウト設計
#9 1月19日 ワンストップ窓口レイアウト提案
#10 1月10日 孤立集落“解消”プロジェクト
#11 1月11日 本部会議資料・見える化ツールの量産と展開
#12 1月18日 2次避難の家族分離課題
#13 1月19日 キャンピングカー宿営地の確保と運用実態
#14 1月19日 避難所環境改善①避難生活支援プロジェクト発足
#15 1月20日 避難所環境改善②避難所アセスメント導入の方針整理
#16 1月17日 再び輪島へ
#17 1月18日 職員業務量調査・休息ローテの制度化提案
#18 1月23日 相談体制・産業医面談の準備
#19 1月25日 ほっとルームの設置
#20 1月25日 「Do No Harm」―支援の名のもとに、誰かを傷つけていないか
#21 1月12、26日 現地支援活動食レポ
#22 1月20日 大阪府緊急消防援助隊宿営地視察
#23 1月22日 自衛隊入浴支援(職員・支援者専用枠の設定)
#24 1月20日 内閣府ガイドラインを用いた進捗確認
個別対応から全体アセスメントへ
第2章 対口支援団体撤収
▶ミッション「輪島市復旧支援協定締結――“すみません”を言わせない」
#25 3月22日 輪島の訴えと総括支援チームからの打診
#26 4月2日 吹田市での意思決定と霞が関での調整
#27 4月3日 協定締結
第3章 輪島市×吹田市 友と共に
▶ミッション「復旧支援協定に基づく行政マネジメント支援――バディ方式」
#28 4月15日 行政マネジメント支援事務
#29 4月23日 先遣隊の3ミッション
#30 5月30日 みなし仮設契約の整理の着手
#31 6月29日 中長期派遣職員受け入れの支援業務
#32 7月30日 みなし仮設住宅契約事務の仕上げ
#33 5月1日 避難所の閉所に向けた議論≒ケースマネジメントの気づき
#34 8月16日 避難所の閉所≠本来目的の再開
#35 8月29日 仮設住宅引っ越しお手伝い
#36 11月27日 輪島市長が教えてくれた、“訓練のための訓練” からの脱却のヒント
著者紹介
【監修】
越山健治(こしやま・けんじ)
関西大学社会安全学部安全マネジメント学科教授/人と防災未来センター上級研究員
【編著】
有吉恭子(ありよし・きょうこ)
吹田市総務部防災政策推進監/大阪大学安全衛生管理部招へい教授/関西大学社会安全研究センター研究員/国立研究開発法人防災科学技術研究所客員研究員
柴野将行(しばの・まさゆき)
吹田市総務部危機管理室参事/吹田市消防本部併任消防司令長/建築士/日本大学理工学部客員研究員
【コラム執筆者】
*京都大学防災研究所 教授 牧 紀男
*株式会社サイエンスクラフト 防災部長 元谷 豊
*全国市町村職員共済組合連合会 事務局長 東 高士
*大阪府済生会千里病院千里救命救急センター センター長 伊藤裕介
*関西大学社会安全学部 教授 越山健治
*元内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(避難生活担当)付参事官補佐
国土交通省住宅局建築指導課 課長補佐 新井大地
*早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター 講師 佐々木俊介

























