ラテンアメリカの連帯経済―コモン・グッドの再生をめざして― 幡谷 則子【編】|地方自治、法令・判例のぎょうせいオンライン

ラテンアメリカの連帯経済―コモン・グッドの再生をめざして―

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編著者名
幡谷 則子【編】
SUP上智大学出版/発行
(株)ぎょうせい/発売
判型
A5 354頁
商品形態
単行本
雑誌コード
図書コード
5300288-00-000
ISBNコード
978-4-324-10623-5
発行年月
2019/10
販売価格
2,750 円(税込み)

内容

連帯経済は市場経済に対抗するオルタナティブ(もうひとつの選択肢)になり得るか?
すべての人々にとって尊厳ある生活と社会(コモン・グッド=共通善)を取り戻すためのラテンアメリカ民衆の挑戦
ラテンアメリカの特定フィールドに軸足を置き、長年地域研究に従事してきた6名の専門家による研究成果の集大成!

 

■「連帯経済」とは

〇市場原理に立脚した資本主義経済の在り方とは異なる社会連帯の概念に基づく新しい経済パラダイム。また、その構築をめざす理念や運動。
〇資本主義における私企業の営利目的に基盤を置かず、既存の経済体制において社会的疎外に苦しむ弱者を社会に取り込もうとする運動。(序章より抜粋)

 

■編者メッセージ

本書は、社会問題の究極の原因である市場経済に対抗し、尊厳ある生活基盤の回復のため、ラテンアメリカの人々がローカルなレベルで実践してきた連帯経済について、それを育んできた民衆の運動や背景、個別事例の特徴を比較分析するとともに、連帯経済が公正で持続的な社会の担い手になりうるか、その可能性を探ることをめざしている。
日本においても、さらに欧米においてさえも、ラテンアメリカの連帯経済の理論や実践を俯瞰する研究は数少ない。本書は、ラテンアメリカにおける連帯経済の代表的な理論や実践の考察を通じて、こうした研究の空白を埋めるとともに,南欧やカナダにおける既存の先行研究にも新たな知見を提供するものである。(まえがきより抜粋)

 

■目次

序章 ラテンアメリカの連帯経済―コモン・グッドの再生をめざして 〈幡谷則子/上智大学教授〉
●第Ⅰ部 ラテンアメリカにおける連帯経済の概念と民衆社会運動

第1章 ラテンアメリカにおける連帯経済とは 〈幡谷則子/上掲〉
第2章 民衆社会運動が推進するラテンアメリカの連帯経済 〈幡谷則子/上掲〉

●第Ⅱ部 コモン・グッドを追求する連帯経済―ラテンアメリカにおける実践
第3章 メキシコの連帯経済―「共通善」としてのコーヒーのフェアトレードを中心にして 〈山本純一/慶應義塾大学名誉教授〉
第4章 エクアドル・アンデス高地における連帯経済の実践―サリナス・グループの事例を中心に 〈新木秀和/神奈川大学教授〉
第5章 家政の自立を支える連帯経済活動―ペルーおよびボリビアの都市民衆による実践例から 〈重冨惠子/都留文科大学非常勤講師〉
第6章 コロンビアにおける協同組合運動と産消提携のアソシエーション運動 〈幡谷則子/上掲〉
第7章 ブラジルの労働者協同組合―市場経済のオルタナティブになりうるか 〈小池洋一/立命館大学特任教授〉
第8章 アルゼンチンの社会保障部門における連帯経済 〈宇佐見耕一/同志社大学教授〉
終 章 連帯経済が構築する新しい社会に向けて 〈幡谷則子/上掲〉

 

■編著者プロフィール

幡谷則子(はたや・のりこ) 上智大学外国語学部教授【社会学・ラテンアメリカ地域研究】
共編著として『小さな民のグローバル学』(甲斐田万智子/佐竹眞明/長津一史/幡谷則子、Sophia University Press 上智大学出版)がある。

 

■ラテンアメリカ関連の書籍

『現代ブラジル論』[Sophia University Press 上智大学出版、本体2,000円/2019年3月刊]
『ブラジルの人と社会』 [Sophia University Press 上智大学出版、本体2,100円/2017年刊]
『ポルトガル語圏世界への50のとびら』[Sophia University Press 上智大学出版、本体2,000円/2016年刊]

図書分類

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