教養・一般
歴史家の窓辺
1,760円(税込み)
歴史学研究の豊かな可能性・魅力を示す入門書!
・上智大学文学部史学科の教員陣が、歴史研究の原点である「史料」をテーマに、各専門分野の最新情報を織り交ぜて論じたオムニバス。
・史学を志す学生や一般読者にもわかりやすい文章で、歴史研究の楽しさ、おもしろさや醍醐味を伝える。
・『歴史家の工房』(2003年)、『歴史家の散歩道』(2008年)に続く、シリーズ第三弾。
〈日本史〉
災害経験を伝えるメディア―記録・文学・口碑の狭間にあるもの―/加藤幸治
古代から中世に至る京都文化の意義/佐々木英夫
戦国への序章―室町幕府政治史の一齣(ひとこま)―/青山英夫
日本戦国末期の庶民生活断片
―キリシタン「さんたまりやの御組」罰則規定から読み解く―/川村信三
あるささやかな〈水災〉の痕跡―四ッ谷鮫ヶ橋とせきとめ稲荷をめぐって―/北條勝貴
ニューヨーク地域における日本人移民について
―『ニューヨーク・タイムズ』紙記事を中心に読む―/長田彰文
〈東洋史〉
女親分(ボス)もいた―南宋豪民の実態―/大澤正昭
「小中華」朝鮮と壬辰・丁酉倭乱
―『看羊録』と『慕夏堂文集』の事例を中心に―/山内弘一
二人の毛沢東─毛沢東像の素描ノート─/坂野良吉
〈西洋史〉
歴史研究は刷り込みとの闘い
―後三一五年ティキヌム造幣所打刻「記念」銀貨をめぐって―/豊田浩志
中世神聖ローマ皇帝フェデリコ二世の『鷹狩の書』/児嶋由枝
個人の史料からみる歴史―近代フランスの場合―/長井伸仁
社会調査に見るイタリア農民の生活感情/山手昌樹
ナチ時代の「風化」現象にいかに対抗するか―ドイツの大学の試みから―/井上茂子