☆歴史と経済(第230号)に書評が掲載されました。
☆東京大学アメリカ太平洋研究(第15号)に書評が掲載されました。
☆西洋史学(2015,No.257)に書評が掲載されました。
☆アメリカ学会会報」2015年4月15日発行)に書評が掲載されました。
以下の新聞に書評が掲載されました。
☆図書新聞 (2014年5月17日付)
☆東奥日報 (2014年4月22日付)
☆下野新聞 (2014年4月13日付)
☆山梨日日新聞 (2014年4月13日付)
☆神戸新聞 (2014年4月13日付)
環境史とは、「自然と人間の相互作用の歴史」
ベーリング陸橋より先住民が渡来した時代から現代に至るまでの
北アメリカ大陸における環境史を学際的に考察する本邦初の書。
自然は、人間の営みや文化にどのような影響を与えてきたのか。
人間は、自らを取り巻く自然にどう働きかけてきたのか。
―北アメリカ大陸を舞台とした自然と人間の相互作用の歩みを、「食糧」「動植物」「農林業」「鉱業」「風習」「疾病」「絵画・文学」「政治・経済」など多彩な視点から、多数の写真を交えて克明に描く。
目次
第1章 北米大陸の環境と人間社会
北米大陸の地形と気候/北米先住民の土地/南西部の先住プエブロ族/プエブロ族とスペイン人植民者/北東部のミクマク族/ミクマク族とフランス人植民者/ヨーロッパ帝国主義の謎
第2章 タバコとアメリカ南部植民地
チェサピーク湾域の環境/イギリス人入植者が見た自然と先住民/タバコとの遭遇/タバコの生産/奴隷と南部農業/タバコ生産と土壌の消耗
第3章 ニューイングランドの原生自然
ニューイングランドの森林/ニューイングランド植民地/森林の市場化/森林経済に基づく社会関係/原生自然/非市場経済
第4章 新しい共和国の市場経済
農民と自然/内陸経済の土地使用/市場型経済の農業/交通革命と市場革命
第5章 文明と自然の相克
自然を表現する/ハドソン川画派/芸術家と消え行く先住民
第6章 南部の環境と綿花
綿花の栽培/奴隷制と技術革新/南部の環境と社会/綿花生産という生活様式/南北戦争後の小作人制度/ワタミゾウムシの影響/自然を「つくる」
第7章 カリフォルニアのゴールドラッシュ
西漸運動とカリフォルニアの植民/カリフォルニアの先住民とヨーロッパ人/カリフォルニア・ゴールドラッシュ/ゴールドラッシュの多文化性/金鉱採掘の方法/水平採鉱の環境への影響/シエラネバダ山脈の環境変化
第8章 大平原を「語る」
大平原/バッファロー/馬/開拓者がもたらした大平原の変化/「生態系に優しい」先住民/大平原環境史の「語り」方/牧場主のフロンティア/農民のフロンティア/「語り」としての西部環境史/バッファローと黒人と女性の物語
第9章 資源保全と自然保護
価値観の対立/連邦公有地政策/森林資源の保全/灌漑と水利法/自然を「つくる」
第10章 都市の産業化と生活環境
消費の対象としての自然空間/都市の公害と健康問題/都市化、産業、エネルギー/産業都市と労働/原生自然としての都市/大気汚染/ゴミ/都市用水の質と量の問題
第11章 生態学の興隆
生態学の始まり/人間生態学/生態系への有機的接近方法/生態学への経済的接近方法/複雑系理論
第12章 環境主義の時代へ
ニューディールから第2次世界大戦へ/第2次世界大戦/冷戦 と「封じ込め」/ケネディと1960年代/ニクソンと社会運動/オイルショックとカーター政権/レーガンと規制緩和/反環境保護運動と連邦公有地/ブッシュ政権からクリントン政権へ/政策手法の変化/環境被害の集中/多様化する思想と運動/グローバリゼーションの時代/国際環境政策
環境史年表
索引(人名/地名/事項)