2012年度環境経済・政策学会奨励賞?、2012年 環境経営学会 学術貢献賞受賞!環境先進国 日本 が実施した環境規制の費用対効果を定量的に明らかにする!
国と地方が、大気汚染対策や廃棄物対策など様々な環境規制を実施したことにより、日本は世界に誇れる環境先進国になりました。
しかし、どの規制がどの程度の効果をもたらしたのか、規制導入後の検証はあまり行われていません。
本書は、1000円高速、環境税、省エネ法、自動車NOx・PM法等、日本で実際に導入されてきた様々な環境規制の事例を通じて、規制の効果を定量的に評価します。
費用負担ばかりに目が行きがちな環境問題について、低費用で環境目標を達成するには、どのような政策・規制が必要か、環境経済学を用いた分析が、効率的な環境規制の立案に貢献しうることを立証します。
環境規制の政策・立案担当者、環境と社会制度との関係を研究対象とする学生・研究者、環境問題を経済的側面から考察してみたい人々にとって、必読の書です。
目次
1 環境規制の政策評価の現状と経済学の基礎理論
2 自動車NOx・PM法の車種規制の事前的政策評価
3 自治体による運行規制の事前的政策評価
4 自動車排出ガス対策の事後的政策評価
5 温暖化対策としての省エネ法の評価:エネルギー管理の事例
6 高速道路1,000円割引の経済分析
7 温暖化対策税の導入による影響:産業連関表による短期影響分析
8 温室効果ガス削減がもたらす日本経済への影響:経済モデルの役割について
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
有村俊秀/上智大学経済学部教授、上智大学・環境と貿易研究センター・センター長
岩田和之/高崎経済大学地域政策学部専任講師