20世紀初頭アメリカの進歩的な歴史家ベッカーの代表作の一つ。
18世紀啓蒙主義は近代の始まりではなく、中世キリスト教的世界観を引き継いでいる、と斬新に分析します。
現代を、啓蒙主義を通じての「中世の連続」として見直させる、哲学の良書です。
目次
・献辞・序文
1 思想風土
2 自然法と自然の神
3 新しい歴史――例によって教える哲学
4 後世の使い道
ほか
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著者等紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
カール・ベッカー/歴史家
小林章夫…こばやし・あきお/上智大学英文学科教授