近年、家庭でペットとして飼育された外来生物が野生化するなど、日本国内の生態系問題が大きく取り上げられています。
自然と人間が共存する社会を実現するためには、どのようにすべきか。
本書は、欧米の環境法と自然環境保全と復元の動きを研究し、わが国における自然保全と復元のあり方を解説したもの。
上智大学法学部地球環境法学科のテキストとしても使用されています。
※生物多様性…多様な生物が存在しているさま、またはその度合い。
目次
生物多様性の保全と復元をめぐる世界の環境法の動き/コウノトリの野生復帰/ロンドンの野生生物と生息地/ロンドンの自然保護政策/イギリスの都市計画制度と野生生物/イギリスの農業環境政策/カワウソの回復とイギリスの復元政策/イギリスの自然保護法/アメリカの絶滅危惧種法/東京の自然保護政策/土壌汚染対策法/外来生物法/自然再生法
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
坂口洋一…さかぐち・よういち/上智大学法学部教授