「生保外交員はなぜ女性なのか?」「夫婦間の経済勢力は何で決まるのか?」など、日本の様々な領域の経済現象を分析することで、新しい経済社会学という理論モデルを紹介する書。
身近な話題を取り上げ、経済社会学の入門書としてお読みいただけます。
大学生など経済学・経済社会学を学ぶ人だけでなく、経済学部卒の人や、「経済入門」のような本を好む人にもお薦めの1冊です。
目次
序章 新しい経済社会学の概念枠組
1 生命保険と貨幣−ゼライザーの経済社会学
・生命保険エージェントの女性化に関する試論
・地域通貨への経済社会学的アプローチ
2 労働市場とジョブ・マッチング過程――グラノヴェターの経済社会学
・NPO労働市場のジョブ・マッチング過程――非営利活動への参加経路
・転職者のジョブ・マッチング過程
3 エスニシティとジェンダー
・韓国人ニューカマー企業家――起業過程と資源動員
・夫婦間の勢力と4つの資本
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編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
渡辺深…わたなべ・しん/上智大学総合人間科学部教授