フランスのボルダス社哲学入門シリーズの一環として刊行された原著を、新たに訳注・解説を加えて翻訳した「カントの入門書」。
原著が書かれたフランスでは哲学教育が徹底されており、カントがフランス人のものの考え方に大きく影響を与えています。
本書は、カントの三大「批判」書をはじめとする主要作品に触れながら、カントの思想やその背景を通観するもので、カントのみならずフランス思想を知る手がかりにもなる1冊です。
読者の目線に立ってわかりやすく訳出しており、カントやフランス思想に興味のあるすべての人にお勧めします。
目次
1 カントとその哲学
生涯/作品/批判という観念
2 認識の哲学
超越的論的感性論/ほか
3 道徳法則
人倫の形而上学の基礎づけ/ほか
4 人間、世界、神
判断力批判/理性だけの範囲内における宗教
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訳者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
ガブリエル・メランベルジュ/上智大学名誉教授。専門はフランス現代思想、フランス語文体論。
橋田和道…はしだ・かずみち/日新火災海上勤務、監査役退任・退社後、翻訳に従事。