1980年代、バブル期以前の東京を題材とし、都市計画という実践的課題に都市社会学の分野からアプローチする論文集。
第1部では、東京区部を対象とした社会地区分析の結果を論じます。
第2部では、東京区部の特徴的な社会地域をとりあげ、そこで生活する人々の生活構造の特徴を明らかにします。
第3部では、具体的な都市開発事業の社会学的側面を扱います。
第4部では、コミュニティ論を独自に展開します。
豊富なデータと調査に裏打ちされた実証的方法で論述されており、東京という都市の姿を社会学的にとらえた記録としても価値のある1冊です。
目次
序章 都市計画・建設の社会学
1 東京の地図化
2 山の手と下町
3 都市開発のインパクト
4 コミュニティの社会設計
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
園部雅久…そのべ・まさひさ/上智大学総合人間科学部教授