○「カウンセリングを学びたいけれど敷居が高くて」―そう感じている人でもすぐ活用できるよう、
よくある現場の悩みを題材としたケーススタディ形式を採用。会話例も豊富。
○幼稚園・保育園の園長や保育者、カウンセラー等の執筆陣が、現場目線で個別支援のあり方を紹介。
○参考・関連事例を相互リンク(参照頁を相互に表示)することで、より理解が深まるよう工夫。
★子どもの保育・発達支援 編
発達上の課題を抱える子、ちょっと気になる子。
―そんな子どもたちの心を支え、問題を解決するのに役立つ「カウンセリング技法」を豊富に紹介。
★保護者支援、先生のチームワーク 編
「課題を抱える子とその親への一体的な支援」 とは? 「保護者自身の問題」 に対しては何ができるのか?
「先生自身の人間関係」をスムーズにするには?―「カウンセリング技法」を生かした支援・解決策を紹介。
目次
子どもの保育・発達支援編
第1章 子どもと関わるカウンセリング・テクニック
ペーシング(雰囲気合わせ)、ミラーリング(言葉合わせ、動作合わせ)
うなずき、あいづち
伝え返し(言葉し・ポーズ)
わたしメッセージ
リフレーミング(見方を変えれば短所が長所に変わる)
行動の手本を見せるモデリング ほか
第2章 保育現場から見える“いまどき”の子どもたちの姿
―生活できない・遊べない・生きられない―
子どもの発達に影響を及ぼす社会的な課題
保育現場におけるカウンセリングニーズから見た子どもの実態
発達的視点から見た子どもの姿
第3章 事例で考える 保育者のためのカウンセリング・テクニック
■0歳からおおむね1歳半まで
「聞こえ」が気になるサトシくんの場合〔聴覚の異常〕
「『ママ』が出てこない」カンタくんの場合〔音声表出の障害〕
「育ち」が気になるミユキちゃんの場合〔発育不全〕
「おとなしい、笑わない、表情が乏しい」ユイちゃんの場合〔情緒発達の障害〕
「人見知りがない・行動が激しく安定しない」ケンくんの場合〔アタッチメントの形成不全/社会性の障害〕 ほか
■おおむね1歳半から6歳まで
「しゃべり方」が気になるユウダイくんの場合〔構音の異常〕
「集団になじみにくい」マキちゃんの場合〔非社会性の問題〕
「友達と遊べない・指示がなければ行動できない」コウタくんの場合〔引っ込み思案(非社会性)の問題〕
「友達とのけんかが絶えない、かんしゃくの激しい」シンくんの場合〔攻撃性/反社会性の問題〕
「文字や学習に全く関心がない」リュウくんの場合〔知的発達の遅れ/LD傾向〕 ほか
保護者支援、先生のチームワーク編
第1章 保護者や他の先生と関わるカウンセリング・テクニック
保護者へのリフレーミング(子どもの“短所”を“長所”に変えて保護者に伝える)
同僚の先生へのリフレーミング(若い保育者の“短所”を“長所”に変えて伝える) ほか
第2章 “いまどき”の保育者の悩み―大人対応に振り回される保育現場―
社会的な課題
いわゆるモンスターペアレント
特別な支援を必要とする子どもへの支援・親支援
保育者集団の中で起こる問題 ほか
第3章 事例で考える 保育者のためのカウンセリング・テクニック
■保護者支援1―子育て・子どもの課題
□0歳からおおむね1歳半まで
「園を休みがち」なチヒロちゃんの場合〔体が弱い/虚弱〕
「水を怖がる」ケンジくんの場合〔恐怖症〕 ほか
□おおむね1歳半から6歳まで
「テレビを見たり、ゲームばかりしている」アキラくんの場合〔テレビ・ゲーム中心の生活/生活習慣の乱れ〕
「運動が嫌い、動かない」ツカサくんの場合〔運動が苦手/粗大運動の発達〕 ほか
■保護者支援2―保護者の課題
「母親同士でうまくいかない」アヤさんのお母さんとサナさんのお母さんの場合〔親同士のトラブル〕
「心身の状態が不安定」なユキちゃんのお母さんの場合〔親のメンタルの問題/鬱傾向〕 ほか
■保育者の連携・チームワーク
「怖い先輩に、心が押しつぶされそう」なユミコ先生の場合〔先輩に相談できない/上下関係〕
「自分の保育に自信が持てなくなった」ユウコ先生の場合〔保育への不安〕 ほか