CLIL(内容言語統合型学習)とは、教科科目を語学教育の方法により学ぶことで効率的かつ深いレベルで修得し、また英語を学習手段として使うことで、実践力・応用力を伸ばす教育法のことです。
高い語彙力・読解力がありながらも、討論や口頭発表が苦手とする学生のために、第1巻(2011年3月発刊)で原理と方法を詳述し、続く本書「第2巻 実践と応用」では上智大学で行った実践例を紹介。
CLILは欧州各国で実践されているものの、決定的なモデルはないため、本シリーズでは新たなバリエーションを示唆することで、日本のみならずアジア・世界の語学教育でも有用な内容となっています。
ヨーロッパのCLIL実践と研究の第一人者であるド・コイル氏の推薦文も掲載。
全国の高校、大学。語学学校等で、実り豊かな外国語教育を行うために必読の1冊です!
目次
推薦のことば/ド・コイル
はじめに/和泉伸一
1 CLILの原理と指導法/池田真
2 Study Skills in English(アカデミック・イングリッシュ1:スタディ・スキルズ)/Neale Cunningham & 深尾暁子
3 英語で探る英語学の世界:非英語専攻の学生にCLILで言語学を教える試み/和泉伸一
4 Unlocking Literature through CLIL:
Authentic Materials and Tasks to Promote Cultural and Historical Understanding.(英語文学の読み解き方)/Richard? Pinner
5 英語で人類学:外から見た日本/堀口佐知子
6 Natural Science and Human Happiness in English(自然科学と人間の幸せ)/Frank? Scott? Howell
7 上智大学外国語教育改革について:CLIL運営の実務/遠藤俊春
8 シラバスの作成とプログラム評価:設計からニーズ分析、効果の測定まで/渡部良典
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編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
渡部良典…わたなべ・よしのり/上智大学外国語学部教授
池田真…いけだ・まこと/上智大学文学部英文学科准教授
和泉伸一…いずみ・しんいち/上智大学外国語学部教授