<お客様へ(2009年9月14日追記)>
- 本書籍の正誤表を公開いたします。
目次下「関連リンク」(PDFファイル)をご覧ください。
ゲノム疫学研究の資源として、諸外国ではバイオバンクの整備が進められる一方で、わが国ではヒト由来試料の供給すら殆ど行われていません。
その一因は、ヒト由来試料に関し従来の生命倫理学・法学があまりに厳格な規制を行っている点にあります。
本書では、諸外国の動向を参考に、ヒト由来試料についてわが国の法的・倫理的枠組みを論じ、研究推進のための法政策を支援します。
【バイオバンクとは】
バイオバンクとは、オーダーメイド医療の実現化に向けた研究を目的として、約30万人のDNAおよび血清試料を集めるプロジェクトのこと。
2003年に文部科学省の「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」が発足し、実施にあたっている。
集められた遺伝子情報は生活習慣病などの病気と、遺伝子の個人差との関係の解明を目的に分析研究されているが、遺伝子情報を集めることによるプライバシー保護の問題や、倫理的問題などが議論となっている。
目次
1 バイオバンク事業の推進に向けた法的・倫理的課題の検討
2 ヒト由来試料の利用をめぐる諸問題
3 海外のバイオバンク
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編者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
町野朔…まちの・さく/上智大学法学研究科教授
辰井聡子…たつい・さとこ/明治学院大学法学部准教授