\ なかなか知ることのできない 「裁判官の頭の中」が覗ける 1冊 /
本書は、「理論に裏付けられ、実践を導く海図」である!
東京大学名誉教授 日本学士院会員
伊藤 眞 氏 推薦
◆現役裁判官、元裁判官による民事裁判実務上の29の論点につき、理論・判例、自らの経験から、実際の手続運用と対応方法、考え方を解説した実践的手引書! ◆「訴えの提起」「民事訴訟の審理」「民事訴訟の終結」「控訴・上告・再審」の4つの編で構成された各手続の場面での裁判官の視点・考え方、弁護士への提示が満載! ◆民事裁判手続のIT化も踏まえ各手続におけるデジタル対応についても紹介! ◆裁判官、簡裁判事はもとより訴訟の手続の要諦を知りたい弁護士、司法書士に必読の1冊!
判断に迷う 29論点を理論・判例・実践に基づき詳解!
目次
第1編 訴えの提起
1 訴状・答弁書等の当事者の主張から事件の実相を読み解く/中垣内健治(大阪高裁部総括判事)
2 裁判管轄と移送/和久一彦(東京地裁判事)
3 処分権主義と訴訟物/森鍵 一(大阪地裁部総括判事)
4 弁論主義の規律と運用/山地 修(大阪地家裁堺支部長)
第2編 民事訴訟の審理
5 民事訴訟のIT化(デジタル化)に向けた動き/横田典子(大阪地裁部総括判事)
6 現在の民事訴訟を取り巻く問題点/井上直哉(大阪地裁所長代行者)
7 大規模訴訟における争点整理と審理/宮﨑朋紀(大阪地裁部総括判事)
8 釈明権と釈明義務違反/田中健治(大阪高裁部総括判事)
9 共同訴訟における実務上の留意点/増森珠美(佐賀地家裁所長)
10 訴訟参加と訴訟承継/堀部亮一(大阪地裁部総括判事)
11 民事訴訟の手続裁量とその限界/谷口哲也(大阪地裁部総括判事)
12 民事訴訟における当事者の住所、氏名等の秘匿、閲覧等の制限/髙原知明(大阪大学大学院教授)・松田桂子(大阪高裁主任書記官)
13 陳述書、法律意見書の機能と運用/窪田俊秀(鹿児島地家裁部総括判事)
14 効果的な証人尋問および当事者尋問/横田昌紀(大阪地裁部総括判事)
15 時機に後れた攻撃防御方法の却下/德岡由美子(大阪高裁部総括判事)
16 証拠保全の手続と機能/齋藤 聡(京都地裁部総括判事)・小林 薫(和歌山地家裁判事補)
17 損害額認定の考慮要素/武田瑞佳(大阪地裁部総括判事)
18 因果関係と経験則/藤倉徹也(東京高裁判事)
第3編 民事訴訟の終結
19 民事訴訟事件と付調停事件との関係/中川博文(大阪法務局長)
20 民事判決書の形式と認定判断の表現/小河好美(神戸地家裁判事)
21 登記手続を命ずる判決に関する諸問題/黒野功久(大阪高裁部総括判事)
22 「訴訟上の和解」――勧試と調整上の留意点/福田修久(松山地家裁所長)
23 引換給付判決と執行/濵本章子(奈良地家裁所長)
24 訴えの取下げ、請求の放棄・認諾/鈴木紀子(大阪高裁判事)
25 簡易裁判所の審理の特則/加藤 優(大阪簡裁判事)
第4編 控訴・上告・再審
26 控訴審の審理/大島眞一(関西学院大学司法研究科教授・弁護士〔元大阪高裁部総括判事〕)
27 抗告審の審理/植屋伸一(尼崎簡裁判事〔元大阪高裁部総括判事〕)
28 許可抗告制度の運用/土井文美(大阪地裁部総括判事)
29 再審の訴え/西田隆裕(公証人〔元大津地家裁所長〕)
(所属は、2024年11月末日現在)
著者紹介
■田中 敦(たなか・あつし)
摂南大学法学部特任教授(元大阪高裁部総括判事)。金沢、東京、大阪地裁判事を経て、大阪地裁部総括判事(平成12年~)、大阪国税不服審判所長(平成17年~)、神戸地家裁姫路支部長(平成24年~)、広島家裁所長(平成25年~)、大阪高裁部総括判事(~定年退官)、現在に至る
■民事裁判実務研究会(みんじさいばんじつむんけんきゅうかい)
現役裁判官・元裁判官・書記官等による研究会。