豊富な実践経験を踏まえ、離婚調停と遺産分割調停の受任から調停成立後までを現場視点で解説します。
自信が持てない・今さら聞けない“あの場面”を乗り切るためのヒントが詰まった1冊です!!
本書のポイント
・本書は「弁護士であれば誰しもが悩むこと」「盲点だったが知っておくべきこと」等を丁寧に切り出し、家事調停(離婚調停・遺産分割調停)の実務において押さえるべき知識や作法、コツなどを紹介しています。
・若手弁護士が家事調停のスキルをつけるのに好適な内容となっていますが、基本的な知識をおさらいしたい中堅弁護士、若手の育成に取り組むベテランにもおすすめの1冊です。
目次
【離婚調停】
ActⅠ 事件受任の場面にて
面談前の準備をしてもらう/夫の不貞に悩む妻の相談を受ける/DV に悩む依頼者の相談を受ける/有責配偶者からの相談を受ける/未成年の子がいる場合の離婚の相談を受ける
ActⅡ 離婚調停の場面にて
調停申立書を作成する/別居後の生活を考える/調停に出頭する/調停委員とやりとりをする/調停の不調を見極める
ActⅢ 調停期日と調停成立の場面にて
子の親権者と養育費を決定する/面会交流について取り決める/財産分与を取り決める/慰謝料を決定する/年金分割をする/調停条項を作成する
ActⅣ 調停成立後の場面にて
離婚届を提出する/子の引渡しを求める/養育費の未払いに対応する/面会交流の拒絶に対応する/調停不成立後の提訴を準備する
【遺産分割調停】
ActⅠ 事件受任の場面にて
相続人を確定させる/相続人の範囲についての紛争を処理する/相続財産を確定させる
ActⅡ 調停申立てに向けた準備・調停期日の場面にて
遺言の有効性を判断する/手続を選択する/遺産分割調停の申立てをして調停期日を進める
ActⅢ 調停成立を見据えた場面にて
遺産分割方法を決定する/遺産の取得者等を決定する/調停条項を作成する/調停を成立させる
ActⅣ 調停成立後の場面にて
相続登記をし、預貯金を払い戻し、相続債務を弁済する/遺産から生ずる賃料を清算する/調停成立後の税務処理をする/次の相続に備えた遺言書を作成する
編著者プロフィール
●髙中 正彦 昭和54年弁護士登録(31期)。
日弁連調査室室長、常務理事、弁護士制度改革推進本部事務局長、東京弁護士会副会長、弁護士法人問題協議会座長 、入退会営業許可審査委員会委員長、会則等改正委員会・人事委員会 ・司法改革推進センター各副委員長・東京弁護士会会長ほかを歴任。
「弁護士の〇〇学」シリーズ(「弁護士失敗学」(平成26年6月刊)、「弁護士周辺学」(平成27年8月刊)、「弁護士経験学」(平成28年11月刊))、「弁護士の現場力(民事訴訟編)」(平成30年12月刊)の編集代表。
●堀川裕美 平成19年弁護士登録(60期)。
日比谷見附法律事務所
●西田弥代 平成20年弁護士登録(61期)。
隼あすか法律事務所
●関 理秀 平成20年弁護士登録(61期)。
TMI総合法律事務所