出典書籍:『月刊ガバナンス』2025年12月号
★本記事では毎月、「月刊ガバナンス」最新号の内容をご紹介します。本誌はこちらからチェック!

月刊 ガバナンス 2025年11月号
特集:自治・地域をめぐる私の論点2025→2026
編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
詳細はこちら ≫
●特集 自治・地域をめぐる私の論点2025→2026
2025年も残すところあとわずかとなりました。阪神・淡路大震災から30年、戦後から80年の節目を迎える本年。埼玉県八潮市の道路陥没で浮き彫りとなったインフラの老朽化、広範囲にわたる線状降水帯の頻発など激甚化する自然災害、長引く酷暑、止まらない人口減少、オーバーツーリズムなど、山積する地域課題に対し、自治体職員や住民による粘り強い取り組みが行われてきました。
2026年はどんな一年になるでしょうか。年の変わり目にあたり本特集では、実践や研究の第一線で活躍する方々に、自治・地域をめぐる課題の現在地とこれから、制度の潮流、変わること・変えてはいけないこと、自治体がすべきこと、私たち住民にできること、私はこうしたい──など、それぞれの立場から2025年の振り返りと2026年に向けての展望を記していただきます。
■〈自治体職員〉変化を“資源”に変えるまちへ/安高昌輝
■〈自治体職員〉現場からは以上です/吉崎勝哉
■〈自治体職員〉コロナ禍が生んだ未来の待ち合わせ
──オンラインの「点」から繋がる「播磨三兄弟」として仕掛けた地方公務員の行動戦略/吉川和志
■〈クマ被害〉クマとの「住み分け」を構築するために──個体数管理と担い手の体制づくりの必要性/大西尚樹
■〈食と農〉各地で台頭する農業からのイノベーション/金丸弘美
■〈観光地経営〉地域の価値を守り、育むための観光地経営──地域ブランディングと観光をつなぐ/久保健治
■〈介護における支援者支援〉福井県家族介護者等支援推進事業における支援者支援の実際と今後の展開/成田光江
■〈地域医療〉地域医療の課題──インフレ対応が喫緊の課題、2040年の見直し論議も/三原 岳
■〈ネット選挙〉ネット選挙時代の公職選挙法のあり方/安野修右
■〈SNSとフェイク情報〉フェイクと共に生きる時代に──自治体が築く情報の耐性と信頼/山口真一
キャリアサポート連載
■管理職って面白い!ジャネーの法則/定野 司
■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
まちづくりに「対話」と「共創」が必要な理由/後藤好邦
■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇
■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/堀口幸生
■管理職なら知っておきたい!部下マネジメントの基礎知識/高嶋直人
■今日から実践!すぐに役立つ!「公務員による研修」のススメ/荻布 彦
■HOLG presents 本当にすごい公務員!のココだけの話/神澤公大
■カスタマーハラスメント対策Q&A/関根健夫
■〈リレー連載〉Z世代ズム~つれづれに想うこと/渡部万葉
■ただいま開庁中!「オンライン市役所」まるわかりガイド/和田あずみ・見附正嗣・篠嵜仁恵
●巻頭グラビア
□自治・地域のミライ
伊藤将人・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 研究員/講師
「移動」という視点から地域社会の未来を見つめる

伊藤将人・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員/講師(29)。
「理論と実践をつなぐ橋渡しでありたい」と話す。
取材リポート
□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
助けると逃げるの間で、命を分ける
いわきの語り部(上) 原発事故、続く模索69
東日本大震災による津波では多くの人が命を落とした。中には他人を助けようとして犠牲になった人もいる。あの時、どうするべきだったのか。一瞬の判断や行動が命を分けた。来年で発災から15年が経つ今も、人々の自問は続く。原発事故だけでなく、津波被害も大きかった福島県。いわき市の「いわき震災伝承みらい館」で活動している「いわき語り部の会」メンバーの証言から考える。
□自治体政策最前線──地域からのイノベーション
デジタルファースト宣言
──デジタル技術で業務改革を図り誰一人取り残さない行政運営を推進(広島県三原市)
広島県三原市は、「デジタルファースト宣言」を行い、Society5.0時代にふさわしい行政のデジタル化に取り組んでいる。「市民サービス」「行政運営」「関係人口創出」におけるデジタルファーストの実現に向けて「デジタルファースト実行計画」を策定。デジタル技術を駆使した市民サービスの提供と職員主体による業務改革に注力して、市民誰もが住んでよかったと実感でき、市外ともつながって関係人口と新たな価値が創出される、持続可能なまちをめざしている。
●Governance Focus
□能登半島地震、社協を飛び出して支援団体を作る
──石川県輪島市、災害ボランティア受付終了後の形/葉上太郎
能登半島地震で被害が大きかった奥能登の4市町。社会福祉協議会が災害ボランティアの派遣受付を相次いで終了した。だが、手助けを必要とする人がいなくなったわけではない。「支援を続けたい」と話す人もいる。輪島市社協の若手職員が組織を飛び出し、派遣依頼や活動希望を橋渡しする団体を結成した。元職員はほかにも現場で活動するボランティア団体を発足させている。なぜなのか。理由を聞くと、被災者支援の隙間や課題が見えてくる。
●Governance Topics
□対話を重視し、選択し得る未来を創るために──「未来を選択する会議」が発足
民間主導で人口減少問題に取り組む「未来を選択する会議」が10月27日に発足した。同日には発足を記念し、シンポジウムも開催した。同会議には、経済界、労働界、地方自治体、学識者、若者世代など多様なステークホルダーが参画。今後は、調査研究、政策提言等の取り組みを通じて国民運動としての気運醸成に取り組んでいく予定だ。
□職員同士の交流で、一歩先の有志活動へ──関東自主研サミット2025
「関東自主研サミット2025」(関東自主研サミット実行委員会・NAS-R共催)が2025年11月9日に東京都中野区で開催された。2013年から発足した本会では、職員の有志活動の実践にフォーカスしている。各登壇者の経験談からさまざまなノウハウを共有するとともに、参加者同士の活発な対話で学びと親交を深めた。
□すごい!成果をあげた公務員を表彰
──地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2025
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2025」(株式会社ホルグ(加藤年紀代表取締役)主催)の表彰式が10月18日に都内で行われた。9回目となる今年は、各地の地方公務員から推薦された12人がアワードを受賞。昨年から新設された「ネクストホープ賞」には2人が選ばれた。会場には推薦者、同僚、家族に所属自治体の首長などが駆けつけ、大いに盛り上がった。
□令和6年能登半島地震とリーガル・ニーズ(後編)
──被災者の声を未来へつなぐ新しい防災教育を/岡本 正
地震、津波、台風、豪雨、土砂災害、竜巻、火山の噴火…。自然災害で大きな被害を受けたとしても、絶望することなく、前を向いて、最初の一歩を踏み出すための知識の備えが必要です。災害が起きてから、多くの人が直面する悩み。それらを解決するきっかけとなる法律や制度を、できるだけ時間の流れを意識し、その知恵を使っていくことが必要です。そうすると、災害後に歩むべき道と希望の光が、少しずつ見えてくるはずです。──岡本正著『被災したあなたを助けるお金とくらしの話 増補版』(弘文堂)より
連載
□交差点~国×地方/人羅 格
□職場を変える・心を整える「ひとさじの知恵」/咲良美登理
□「公務のトビラ」をひらく!対話と共創/大杉 覚
□自治体DXとガバナンス/稲継裕昭
□人がシホンの 人的資本経営ことはじめ/林(小野) 有理
□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘
□自治体の防災マネジメント/鍵屋 一
□自治体法務と地域創生──政策法務型思考のススメ/釼持麻衣(関東学院大学地域創生実践研究所)
□自治・分権改革を追う/青山彰久
□市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
□地域経営シンカ論/中村 健
□生きづらさの中で/玉木達也
□議会局「軍師」論のススメ/清水克士
□「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
□From the Cinema その映画から世界が見える
『手に魂を込め、歩いてみれば』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
カラーグラビア
□つぶやく地図/芥川 仁
未来の漁場を守る綿糸網を使い続ける刺網漁──千葉県鴨川市太海浜
□技の手ざわり/大西暢夫
武甲山の麓に息づく絹の里──【養蚕農家】久米哲雄さん(埼玉県秩父市)
□本日開園中 FUN!FUN!動物園
福山市立動物園(広島県福山市)
□風景から歌──旅先で聴いた声を運ぶ/瀬尾夏美
次の人を想う/福島県いわき市
□クローズアップ
コハクチョウの越冬数が日本一の理由──「潟」の政令指定都市・新潟市
■DATA BANK 2025 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!
★本記事では毎月、「月刊ガバナンス」最新号の内容をご紹介します。本誌はこちらからチェック!

月刊 ガバナンス 2025年11月号
特集:自治・地域をめぐる私の論点2025→2026
編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
詳細はこちら ≫

























































