月刊「ガバナンス」特集記事

ガバナンス編集部

月刊 ガバナンス 2025年10月号 特集1:ジェンダーギャップを乗り越える──誰もが活躍できる公務職場へ 特集2:自治体のシステム開発

NEW地方自治

2025.09.29

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月刊ガバナンス10月号

月刊 ガバナンス 2025年10月号
特集1:ジェンダーギャップを乗り越える
    ──誰もが活躍できる公務職場へ
特集2:自治体のシステム開発
編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
詳細はこちら ≫


●特集1 ジェンダーギャップを乗り越える──誰もが活躍できる公務職場へ

 労働施策総合推進法等の一部改正(2025年6月11日施行)により、2025年度末までの時限法であった女性活躍推進法が10年間延長され、2035年度末までとなりました。これはとりもなおさず、「女性がその個性と能力を十分に発揮して職業生活において活躍する」という法の趣旨の実現が、今なお道半ばであることを示しています。

 自治体現場においても、男女間の地位や待遇の差、女性特有の健康課題、家庭生活との両立課題などのジェンダーギャップに向き合いながら、人材育成や登用、キャリア支援の取り組みが進められています。明日の職場、そして10年後の職場で、女性職員を含むすべての職員が、それぞれのライフステージに応じて活躍できるようにするには──。本特集では、公務職場におけるジェンダーギャップの実態を整理し、それを乗り越えるための方策について考えます。

■自治体における女性活躍推進──課題と求められる支援策/清山 玲
■ディーセントワークをどう実現するか──非正規公務員をめぐる課題から/川村雅則
■女性職員の経験から考える公務職場のジェンダー課題/坂本静香
■〈取材リポート〉全ての職員が個性と能力を発揮できる職場をめざす
──「千葉市職員子育て支援・女性活躍推進計画〜エンパワーメントプラン〜」/千葉市

 

●特集2 自治体のシステム開発

 2022年以降、10月の第一日曜日・月曜日が「デジタルの日」・10月が「デジタル月間」として定められ、社会全体でのデジタル化に向けた機運の向上が図られています。近年、自治体現場においても導入が進むDX。今号ではその中でも主に「システム開発」に着目し、ベンダーとの協働、ノーコードツールによる内製化、そして、それらを担う“人材”の育成という3つの側面から考えていきます。

■自治体職員とITベンダーの協働に必要なこと〜お作法の壁を越え、プロジェクトを前に進めるために〜/千葉大右
■ノーコードツールの活用でアプリを内製化/上甲宏之
■これからの自治体現場をつくる、デジタル変革人材の育成/⾧尾飛鳥

 

キャリアサポート連載

■管理職って面白い!知は知を超えどこまで翔べるか(続々・ラテラルシンキング)/定野 司 ■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
すぐそこまで来ている地方自治体の人手不足/後藤好邦
■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇 ■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/屋嘉比一二三 ■管理職なら知っておきたい!部下マネジメントの基礎知識/高嶋直人 ■今日から実践!すぐに役立つ!「公務員による研修」のススメ/加留部貴行 ■HOLG presents 本当にすごい公務員!のココだけの話/山本 希 ■カスタマーハラスメント対策Q&A/関根健夫 ■〈リレー連載〉Z世代ズム~つれづれに想うこと/加藤志歩 ■ただいま開庁中!「オンライン市役所」まるわかりガイド/後藤颯人・浮城裕史・杉山直康

 

●巻頭グラビア

□自治・地域のミライ
大里 学・株式会社博報堂 UNIVERSITY of CREATIVITYフィールドディレクター
現場の力で創造的地域風土を創り出すために

大里学氏の写真

大里学・UNIVERSITY of CREATIVITYフィールドディレクター(45)。
「実際に自分たちでできるとわかると、現場の目の色が一気に変わる」と話す。

 

取材リポート

□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
「処理水」の海洋放出から2年、風評は免れてもリスクは残る
原発事故、続く模索67 漁師の今
メルトダウン事故を起こした東京電力福島第一原発は冷却水を掛け続けなければ制御できない。冷却に使った水は放射能に汚染されることから、多核種除去設備(ALPS)で処理されている。だが、今の技術ではトリチウムを取り除けず、原発敷地内のタンクには「処理水」がたまるばかりだった。そこで東電は2023年8月24日、「処理水」を薄めて海洋放出を始めた。あれから2年。何かあれば風評被害が再燃しかねないというリスクを抱えながらも漁は続く。

□自治体政策最前線──地域からのイノベーション
「防災×共助」加速化プラン
──共助の精神で町会や中高層マンションなど地域の防災対策を強化(東京都文京区)

中高層マンションが増加している東京都文京区は、地域の状況に即した防災対策の推進に向けて「防災×共助」加速化プランに取り組んでいる。エレベーター閉じ込めやトイレ問題などマンションにおける課題を踏まえた防災対策を強化。また、町会・自治会やマンション管理組合などにおける防災訓練への防災アドバイザーの派遣や、地域で活動している防災士の育成と活動支援に力を入れ、地域での防災に対する共助の精神の醸成を図っている。

 

●Governance Focus
□歴史ある集落の有史以来の危機
──石川県輪島市町野町の寺山、果たして何人が帰れるか/葉上太郎

能登半島地震で当分は帰れないとされた「長期避難世帯」。石川県で最も多く指定されたのは輪島市町野町の山間部にある寺山地区の37世帯だ。道路が崖崩れで通れなくなるなどして、新しく整備されるまでには4年間もかかるという。住民は60歳代以上の高齡者ばかりなので、「人生の残り時間に間に合わない」と悲痛な声が漏れる。寺山には極めて古い歴史がある。しかし、このまま将来が見通せなければ存続が危うい。

●Governance Topics
□人口戦略会議が最終アピール──人口戦略会議が2年間の活動を終了
民間の有識者らで構成される「人口戦略会議」(議長=三村明夫・日本製鉄㈱名誉会長)は、都内で記者会見を開き、2年間の活動の終了を発表した。中長期的視点から問題に粘り強く取り組むことや政府に司令塔組織を設置することなどを求める最終アピールを行った。

□過去に学び、未来のまちづくりを考える2日間
──第38回全国自治体政策研究交流会議、第39回自治体学会 長野大会

市民・自治体職員・研究者のネットワークである自治体学会(阿部昌樹理事長)は8月22・23日の2日間、長野市で第39回自治体学会長野大会を開催した。22日には第38回全国自治体政策研究交流会議も実施。「未来に向けて高めるウェルビーイング─幸せ実感都市NAGANOから─」という統一テーマのもと、多彩な議論が展開され、交流を深めた。

 

連載

□交差点~国×地方/人羅 格 □職場を変える・心を整える「ひとさじの知恵」/咲良美登理 □「公務のトビラ」をひらく!対話と共創/大杉 覚 □自治体DXとガバナンス/稲継裕昭 □人がシホンの 人的資本経営ことはじめ/林(小野) 有理 □“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘 □自治体の防災マネジメント/鍵屋 一 □自治体法務と地域創生──政策法務型思考のススメ/牧瀬 稔(関東学院大学地域創生実践研究所) □自治・分権改革を追う/青山彰久 □市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹 □地域経営シンカ論/中村 健 □生きづらさの中で/玉木達也 □議会局「軍師」論のススメ/清水克士 □「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭 □From the Cinema その映画から世界が見える
『非常戒厳前夜』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
[著者に訊く!/『遠野カッパの独り言』菊池新一]

 

カラーグラビア

□つぶやく地図/芥川 仁
変わる暮らし、変わらない自然と仲間──和歌山県東牟婁郡串本町須江

□技の手ざわり/大西暢夫
古来より今、そして次代へ。つながる伝統の技──【麻(皮麻)】JAPAN HEMP CREATION(栃木県鹿沼市)①

□風景から歌──旅先で聴いた声を運ぶ/瀬尾夏美
眼に浮かぶ記憶──東京都江東区西大島

 

特別企画

□学びが深まる 自分が高まる “コミ福”はココがおもしろい!

 

■DATA BANK 2025 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!

 

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特集1:ジェンダーギャップを乗り越える
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株式会社ぎょうせい

「ガバナンス」は共に地域をつくる共治のこと――これからの地方自治を創る実務情報誌『月刊 ガバナンス』は自治体職員、地方議員、首長、研究者の方などに広く愛読いただいています。自治体最新事例にアクセスできる「DATABANK」をはじめ、日頃の政策づくりや実務に役立つ情報を提供しています。2019年4月には誌面をリニューアルし、自治体新時代のキャリアづくりを強力にサポートする「キャリアサポート面」を創設しました。

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