
出典書籍:『月刊ガバナンス』2025年9月号
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月刊 ガバナンス 2025年9月号
特集1:地域を支える技術系職員
特集2:自治体現場の「質問力」
編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
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●特集1 地域を支える技術系職員
自治体職員の採用の難しさが叫ばれている昨今、その中でも特に難しいという声が多く聞こえてくるのが技術系職員です。橋や道路、水道──地域に暮らす人々の生活の根本を支えているのは、究極的にはこのようなインフラを支える職員の存在と言えるかもしれません。
また、災害大国の我が国にとっては、技術系職員の確保や育成は、「待ったなし」の重要な課題とも認識されています。昨年の能登半島地震でも被災地のインフラ復旧のための技術系職員の確保に苦労し、全国から多くの応援職員が駆け付けたという話題も記憶に新しいでしょう。
今号は地域を支える専門人材である技術系職員の今と、現役の技術系職員でありながらその存在にフォーカスし、エンパワメントしている方々に未来の技術系職員のすがたを紹介していただきます。
■自治体における技術系職員確保の現状と課題──土木職を中心に/大谷基道
■「三重苦」から「共闘」へ。ある行政エンジニアが起こした静かな革命/木下義昭
■未来を描く技術系職員を再考する/橋本 隆
■技術職員としての歩みと未来に思うこと/和井内とも子
●特集2 自治体現場の「質問力」
適切な「問い」を設定することは、相手のみならず自分自身の抱える疑問・課題をも引き出します。よりよい仕事を行っていくために、重要なスキルとなるでしょう。今回の特集では、日常的なコミュニケーションの場、議会の一般質問、さらには、近年導入が進んでいる生成AIの利用シーンにおける「よい問いの立て方」を考えていきます。業務改善のための「対話」術として、8月号特集2「傾聴力」とのあわせ読みもおすすめです!
■「良い質問」の技術/櫻井 弘
■議会で「問い質(ただ)す」価値と方法/土山希美枝
■AIを頼れるアシスタントにするプロンプトの基礎技術/本郷喜千
キャリアサポート連載
■管理職って面白い!13個のオレンジ問題(続・ラテラルシンキング)/定野 司
■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
公教育日本一の町・安平町からの学び/後藤好邦
■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇
■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/宇山淳子
■管理職なら知っておきたい!部下マネジメントの基礎知識/高嶋直人
■今日から実践!すぐに役立つ!「公務員による研修」のススメ/野原温美
■HOLG presents 本当にすごい公務員!のココだけの話/晝田浩一郎
■カスタマーハラスメント対策Q&A/関根健夫
■〈リレー連載〉Z世代ズム~つれづれに想うこと/楢島杏奈
■ただいま開庁中!「オンライン市役所」まるわかりガイド/笠目光隆・藤井彩香・富樫佳見
●巻頭グラビア
□自治・地域のミライ
水谷嘉浩(Jパックス株式会社代表取締役、避難所・避難生活学会代表理事)
変わらない避難所の景色のミライを変えるために

水谷嘉浩・Jパックス株式会社代表取締役、避難所・避難生活学会代表理事(55)。身近な段ボールで災害支援を始めてから、法律や制度を考えるまでに。「避難所の景色を変えたい」と話す。
取材リポート
□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
米価高騰で福島県産米の風評被害はどうなる
原発事故、続く模索66
スーパーの店頭から銘柄米が消え、米価が高騰している。原発事故が起きた2011年以降、安値に抑えられてきた福島の米も一気に全国平均を上回った。これを機に「美味しい米」の産地としての地位を取り戻せるか。ただ、消費者庁の調査では「食品の産地を気にする」と答えた人のうち、「放射性物質が含まれていない食品を買いたい」とする割合が増えた。風評被害は払拭されたのか、それとも品薄だから高く買われているのか。
□自治体政策最前線──地域からのイノベーション
地域おこし協力隊DAO
──デジタルコミュニティを形成して関係人口を拡大し、自治体DXを加速(香川県琴平町)
「こんぴらさん」として親しまれている金刀比羅宮を擁し、多くの観光客が訪れている香川県琴平町は、地域おこし協力隊とデジタルコミュニティの力で持続可能な地域づくりを推進している。インターネットを介して全国の様々な人たちに対等な立場で町に関わってもらい、交流人口・関係人口を拡大し、地域活性化と地域課題の解決につなげるのがねらいだ。また、隊員によるAIセミナーを開催して、職員の業務効率化と町民のITリテラシーの向上を図っている。
●Governance Focus
□奥能登から人が消えていく
──能登半島地震。石川県珠洲市宝立町の単純ではない事情/葉上太郎
能登半島地震で被害が酷かった奥能登から人口流出が止まらない。なかでも深刻なのは半島先端にある石川県珠洲市だ。地震発生の前日に1万2573人だった住民基本台帳上の人口は、被災から1年7箇月後の2025年7月31日時点で1万786人に減った。14.2%に当たる1787人が消えたことになる。復旧の遅れに加え、地震で様々な社会問題が顕在化した結果でもあるが、お盆に帰省して転出手続きをした人もいて、流出は現在も続く。
●Governance Topics
□新しい農村づくりについて多彩な議論
──中山間地域フォーラム19周年・全国町村会 都市・農山漁村共創社会創造シンポジウム
「中山間地域」を支援するNPO法人中山間地域フォーラム(会長=生源寺眞一・東京大学名誉教授)と全国町村会は共催で6月29日にシンポジウムを開催した。各地から農村づくりに関わる実践者らが登壇し、多様な立場から現在地と将来像を議論。人口減少が急激に進む中、新しい農村づくりのあり方を探る場となった。
□これからの政策づくりを学ぶ
──明治大学政治経済学部政策学科創設キックオフシンポジウム
明治大学政治経済学部は2026年4月に新学科「政策学科」を創設する。そのキックオフシンポジウムが8月7日、同大オープンキャンパスの一環として開催された。「課題解決のプロが語る政策 ~自治体・政府・街づくりの視点から~」をテーマに、これから政策づくりを学びたい高校生らに向けて登壇者から多くのメッセージが送られた。
連載
□交差点~国×地方/人羅 格
□職場を変える・心を整える「ひとさじの知恵」/咲良美登理
□「公務のトビラ」をひらく!対話と共創/大杉 覚
□自治体DXとガバナンス/稲継裕昭
□人がシホンの 人的資本経営ことはじめ/林(小野) 有理
□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘
□自治体の防災マネジメント/鍵屋 一
□自治体法務と地域創生──政策法務型思考のススメ/釼持麻衣(関東学院大学地域創生実践研究所)
□自治・分権改革を追う/青山彰久
□市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
□地域経営シンカ論/中村 健
□生きづらさの中で/玉木達也
□議会局「軍師」論のススメ/清水克士
□「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
□From the Cinema その映画から世界が見える
『揺さぶられる正義』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
[著者に訊く!/『公務員のためのマーケティング講座──成果を最大化する政策・施策・事業づくり』長浜洋二]
カラーグラビア
□つぶやく地図/芥川 仁
家族の絆で継ぐ炭焼き農家──兵庫県川西市黒川
□技の手ざわり/大西暢夫
一つ一つの槌目がつなぐ、ものづくりの未来──【雪平鍋】有限会社姫野作.(大阪府八尾市)
□風景から歌──旅先で聴いた声を運ぶ/瀬尾夏美
不意に語られるいたみ──長崎県長崎市
特別企画
□地方自治情報化推進フェア2025
□ペーパーレスを組織文化にする金沢市の実践とDX推進のポイント
□電子契約で業務効率化を図り、行政と県民生活のDX化を大きく前進(福井県庁)
□ガバナンス研究科で得られた充実の学びを課題解決の力に
■DATA BANK 2025 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!
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月刊 ガバナンス 2025年9月号
特集1:地域を支える技術系職員
特集2:自治体現場の「質問力」
編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
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