月刊 ガバナンス 2020年2月号 特集:自治体の情報公開・公文書管理の現在とミライ

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編著者名
ぎょうせい
判型
A4変型
商品形態
雑誌
雑誌コード
13321-02
図書コード
7135001-20-020
ISBNコード
発行年月
2020/02
販売価格
1,100 円(税込み)

内容

本誌の特徴:■地方公務員の仕事をサポートし、“共感”を得られる雑誌づくりをめざしています。■自治体の“改革・改善”を応援します。■地域づくりに役立つ情報を提供し、“地域力、自治力”を高めます。■自治体現場の“政策力、実践力、発信力”を高めます。■ともに地域を創る「共治」をめざす、地域づくりに携わるすべての人々のための“自治総合情報誌”です。
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大杉氏


自治体の情報公開・公文書管理の現在とミライ


情報公開法の成立から20年、公文書管理法の成立から10年──。
2019年は民主主義の根幹を支える両輪となる二つの制度の節目となる年だった。だが近年、国では公文書をめぐる問題が相次ぐなど制度への信頼が揺らいでいる。そうした中で、国に先駆け情報公開制度を始め、独自に公文書管理を進めてきた自治体は現在どのような状況にあるのか。そして、これからめざすべき方向とはどこか。自治・まちづくりの基盤となる「情報公開」と「公文書管理」について考えてみたい。


■公文書管理の現状と課題──「桜を見る会」招待者名簿が明らかにしたもの/三宅 弘


三宅 弘氏
「桜を見る会」については、各省庁の文書管理体制を監視する公文書監察室が内閣府に設けられているが、歯止めにならなかった。抜け道だらけの危機的な状況である。専門家でつくる公文書管理委員会の権限を強めるか、独立した「公文書管理庁」のような新組織をつくる必要がある。


■公文書を現在そして将来に活かすために/瀬畑 源
■「住民のため」の自治体公文書管理へ/早川和宏
■「公文書管理条例」には何が求められるか/小池知子
■自治体における情報公開制度と公文書管理制度の関係性/金井利之
■持続可能な公文書管理体制に向けて──人口減少社会における自治体公文書館
 /勢一智子
■文書管理における廃棄の論点/魚住弘久
■情報公開制度をどう活かし育てるか/奥津茂樹

【キャリアサポート面】

キャリサポ特集:雪との付き合い方

2月は冬真っただ中。今冬は記録的な少雪になりましたが、日本は全市町村数の約3割、面積の約半分が豪雪地帯の指定を受けている雪大国です。近年では豪雨災害と同様に数年ごとに雪害が発生するとともに、人口減少や高齢化が進む地域では、雪対策のマンパワーや財政面も課題になっています。また、普段あまり降らない地域が大雪に見舞われることも多く、雪に慣れていない地域や人の方が災害やトラブルにつながりやすい面もあります。その一方では、除雪を共助や協働で行うなど、地域づくりにつなげようという動きも出てきました。今回は、防災・地域づくりの両面から雪との「付き合い方」を考えます。

■最近の雪の降り方と雪による災害への備え/上石 勲

■雪対策と地域づくり/沼野夏生

〈取材リポート〉
◇大学や市民の力も活用しながら総合的な克雪・利雪・親雪を推進/富山県


連載
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■管理職って面白い! 命のビザ/定野 司

■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
  自治体職員が地域に飛び出すことで地域は元気になる/後藤好邦

■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇

■独立機動遊軍 円城寺の「先憂後楽」でいこう!/円城寺雄介

■AI時代の自治体人事戦略/稲継裕昭

■働き方改革その先へ!人財を育てる“働きがい”改革/高嶋直人

■未来志向で考える自治体職員のキャリアデザイン/堤 直規

■そこが知りたい!クレーム対応悩み相談室/関根健夫

■ファシリテーションdeコミュニケーション/加留部貴行

■“三方よし”の職場づくり/溝口尚也

■誰もが「自分らしく生きる」ことができる街へ/阿部のり子

■「立法分権」の戦略/礒崎初仁

■地方分権改革と自治体実務──政策法務型思考のススメ/分権型政策法務研究会

■もっと自治力を!広がる自主研修・ネットワーク
  東北OM第36回勉強会in名取・尚絅学院大学②



巻頭グラビア


□シリーズ・自治の貌/尾関健治・岐阜県関市長
 「日本一しあわせなまち関市」の実現を

尾関健治・岐阜県関市長
日本の人口重心が存在し、「刃物のまち」として知られる岐阜県関市。同市は今年、市制施行70周年、市町村合併から15周年を迎える。昨年9月に3選を果たした尾関健治市長は「日本一しあわせなまち関市」の実現に向けて邁進している。



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●連載
□童門冬二の日本列島・諸国賢人列伝 新・小島蕉園(九) 無為に徳あり

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取材リポート


●取材リポート
□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
 精米の“アキレス腱”が切れた【福島酒7年連続日本一の秘密(16)】
 原発事故、続く苦悩

清酒は米と水からできている。米の原料処理で最初に行うのは精米だ。その出来具合が酒造りに大きく影響する。ところが、昨年10月の台風19号で、福島県内の酒蔵の多くが精米を頼んでいた工場が水没した。精米機が使えなくなり、他県にまで精米を依頼せざるを得なくなったのだ。それだけではない。預けていた米が汚水に浸かり、大量の米を失った蔵もあった。

□現場発!自治体の「政策開発」
 都心での木材利用を促進し、地球温暖化防止を図る
 ──みなとモデル二酸化炭素固定認証制度(東京都港区)

多数の企業が集積する東京都心の港区は、地球温暖化防止対策の一環として「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」を推進している。区内で一定規模以上の建築物を新築する建築主に対し、協定を結んだ山間地の自治体の国産材の活用を促し、その使用量に相当する二酸化炭素固定量を区が独自に認証する制度だ。協定自治体との連携で国産木材の使用促進と森林整備サイクルの循環で、二酸化炭素排出抑制を図っている。

□議会改革リポート【変わるか!地方議会】
 配慮が必要な子どもたちのために、議員提案による「共に学び成長する子ども条例」を制定
 ──佐賀県鳥栖市議会

佐賀県鳥栖市議会(議員定数22人、現員数21人)は2019年9月20日の本会議で、議員提案による「鳥栖市障害のあるなしにかかわらず、全ての子どもが安心して共に学び、共に成長するための、保育及び教育の環境整備を推進する条例」(通称:共に学び成長する子ども条例)を全会一致で可決した。保護者等からの相談を踏まえ、全会派の議員から配慮が必要な子どもたちの保育及び教育環境の改善を求める質問・意見要望が出ていたのが発端。1年ほどで市議会初の議員提案による政策条例を制定した議員は自信と手応えを感じている。

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●Governance Focus
□水没庁舎は、なぜ機能したのか──台風19号災害。長野県飯山市役所の教訓と機転/葉上太郎

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●Governance Topics
□議会版実行計画「ミッションロードマップ2019」が始動/大津市議会

□「関係人口」の新たな潮流と広がる可能性
 シンポジウム「関係人口とつくる地域の未来」

□広域連携はまず既存の制度の検証を/日弁連シンポジウム

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連載


□ザ・キーノート/清水真人
□自治・分権改革を追う/青山彰久
□新・地方自治のミ・ラ・イ/金井利之
□自治体のダウンスケーリング戦略/大杉 覚
□市民の常識VS役所のジョウシキ/今井 照
□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘
□自治体の防災マネジメント/鍵屋 一
□Bizモデルの地域づくり/小出宗昭
□市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
□公務職場の人・間・模・様/金子雅臣
□いのち支える人々──自殺対策の現場から/玉木達也
□議会局「軍師」論のススメ/清水克士
□「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
□リーダーズ・ライブラリ
 [著者に訊く!/『8050問題』黒川祥子]

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カラーグラビア

□技・匠/大西暢夫
 島の小さな印刷所に、新しい発想の大きな風
 ──活版印刷=晋弘舎・OJIKAPPAN(長崎県小値賀町)

□わがまちの魅どころ・魅せどころ/熊本県宇土市
 都会と田舎が融合したちょうどいい田舎暮らし

□山・海・暮・人/芥川 仁
 その日を心豊かに暮らしていければ良い──愛知県新城市海老・川売集落

□土木写真部が行く~暮らしを支える土木構造物
 長生橋~長岡の歴史を見守る橋

□人と地域をつなぐ─ご当地愛キャラ/みどモス(群馬県みどり市)

□クローズ・アップ
 「温泉自治」の曲がり角──長野県野沢温泉村・野沢組

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■DATA・BANK2020 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!
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【お詫びと訂正】
2月号P87、4段目の北海道乙部の記事内9行目、
「「らくらくミルク(240ml)を250円」は、「「らくらくミルク(240ml)」を280円」の誤りでした。
お詫びの上、訂正させていただきます。

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