絶対満足できる!新しい英語授業

菅正隆

新教育課程実践講座Ⅰ 絶対満足できる!新しい英語授業[第1回]一緒に楽しむ外国語 はじめの一歩 小学校3年生の事例から

トピック教育課題

2019.09.21

目次

    新教育課程実践講座Ⅰ
    絶対満足できる!新しい英語授業

    [第1回]一緒に楽しむ外国語 はじめの一歩
    小学校3年生の事例から

    大阪樟蔭女子大学教授
    菅 正隆

    『リーダーズ・ライブラリ』Vol.1 2018年5月

     小学校では、新学習指導要領に基づき、2年間の移行期間が開始された。従来行われていた高学年での外国語活動が中学年に移動し、導入期が2年前倒しされることになった。また、高学年では教科としての外国語が取り入れられ、計4年間の授業が行われることになった。そして、この授業が、以降の中学校の外国語の授業を支える礎になるのである。

     そこで、この小学校中学年、高学年、そして中学校における英語授業(ここから外国語を英語と呼ぶ)との関連性を分かりやすく図式化すると以下のようになる。ポイントは、外国語活動は領域であり、高学年と中学校で行われる教科とは根本的に異なっていることである。

     下記のイメージ図から分かるように、下支えする外国語活動は、現行学習指導要領と同様、コミュニケーション能力の素地であり、不断の英語教育及び英語運用能力を支える情意、技能面でもある。以降、この素地を備えながら、知識・技能を向上させ、思考力、判断力、そして表現力を向上させるための英語授業が行われることになる。

     そこで、今回より、小学校から中学校までの英語授業をイメージしながら、授業の実際や、実践のポイント、そして評価の視点に注目し、今後のあるべき英語教育の姿を、具体的な授業を基にポイントを示していきたい。

     第1回目は小学校中学年(3年生)の外国語活動を取り上げる。すでに文部科学省から配布されているテキスト“Let’s Try! 1” から、Unit 1の2時間分の授業案例を示し、ポイントをまとめていくことにする。4年生においても、初めて英語に触れる子供たちも多いことから、これらを参考にしていただければと思う。

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    特集:新学習指導要領全面実施までのロードマップ

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    菅正隆

    菅正隆

    大阪樟蔭女子大学教授

    岩手県北上市生まれ。大阪府立高校教諭、大阪府教育委員会指導主事、大阪府教育センター主任指導主事、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官並びに国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官を経て現職。調査官時代には小学校外国語活動の導入、学習指導要領作成等を行う。

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