ついに第３波が本格到来！　新型コロナから子供たちを、学校を守るための必読書！！

新刊紹介『これで解決！ 養護教諭のための新型感染症対策Ｑ＆Ａ』（三木とみ子・岡部信彦／編集代表）

“養護教諭のカリスマ” 三木とみ子・女子栄養大学名誉教授と“感染症の権威”岡部信彦・川崎市健康安全研究所長（政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーとしても奮闘中）とが強力タッグを組み編集した、『これで解決！養護教諭のための新型感染症対策Ｑ＆Ａ』がこの度発刊されました。子供たちの命と健康の保持・増進のため最前線に立つ養護教諭の先生方が、今一番読みたい本と言っても過言ではない本書の内容を紹介してまいります。（編集部）

基本編：新型感染症のイロハを押さえる！

感染症に向き合う養護教諭の法的位置付けや職務内容、保健室の役割、感染症とその対策の基本原則、コロナ禍における子供たちの心身の健康の現状、命と健康の危機管理、感染症とメンタルヘルスなど、養護教諭が確実に押さえておくべき事柄が身につきます。

実践編：具体的場面における対策のポイントをつかむ！

手洗い、マスクの着け方、給食の配膳、ホームルーム、掃除の時間、運動会、修学旅行、教育委員会・保健所との連携など、様々な場面の微細にわたる42のQ&Aで、学校における新型感染症対策の具体的な実践方法、留意点がわかります。

「はじめに」より

今、私たちは今まで経験したことのないウイルスによる「健康管理の危機」に直面しています。この目に見えない相手に日本はもとより世界の医療、経済、教育、文化芸術等など予想もつかない影響が生じています。

とりわけ、子供たちの心と体の健康への影響は深刻さを増しています。長期休校による生活習慣の不規則等からくる睡眠不足、運動不足、うつ的症状、虐待等のメンタルヘルスの問題等が指摘されています。一方、学校再開に伴う有症状者への対応、保健室のゾーニング、手指消毒のやり過ぎ、新型コロナウイルスへの過剰な恐怖心など、想定外の問題は学校現場に様々な混乱と困難をもたらし、その対応が喫緊の課題です。

学校再開後、日々の勤務で養護教諭が抱えている具体的な課題の数々をしっかり捉え、コロナのみならず感染症を正しく恐れることが大切です。さらに、新型コロナウイルス感染症の収束の目処が立たない今日、長期化することを念頭に感染症の予防と学校の教育機能が両立するあり方が提言されています。すなわち、「学校の新しい生活様式」による感染症予防の実践が重要となっています。

本書は、子供たちの命と健康の保持と増進に最前線となって関わる養護教諭が、新型コロナウイルス感染症に限らず「感染症」を正しくしかも深く理解し、その予防対策のあり方を探ることをねらいとしています。また、構成は基本編と実践編としています。

基本編の内容は以下のとおりです。

○新型コロナウイルス感染症に限らず感染症に関わる知識理解、感染症罹患者の現状、疫学的知見、予防対策の原則など感染症の基本的理解

○我が国の養護教諭の歴史、職務と役割、感染症対策と養護教諭、感染症対策と保健室の役割等

○学校再開後の子供たちの実態と取り巻く現状

○学校における健康の危機管理と対応

実践編はQ&A形式とし、基本編を踏まえ具体的な実践例をもとにして記述しています。内容は以下のとおりです。

○子供の一日の生活と感染症対策

○感染症と学校行事

○保健室の施設設備、備品等の環境整備

○養護教諭の職務と役割と感染症対策

○保健教育と感染症対策

○感染症対策と心の健康・メンタルヘルス

○保護者・外部機関との連携

さらに巻末では、感染症対策に関わる関係法規や関係省庁の通知及びガイドラインの資料紹介等の内容構成となっています。

このような内容をもとに、養護教諭の職の専門性を十分に活かし、直面する緊急課題、これから起こると思われる課題について、解説やQ&Aでわかりやすく示し、その先の「今を生きる」子供たちの心と体の健康づくりに届くことを願って発刊するものです。本書を現場の養護教諭、養護教諭養成関係者、教育行政関係者にご活用いただき、これからの感染症対策の参考になることを期待しています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（編集代表　三木とみ子・岡部信彦）