月刊 ガバナンス 2021年10月号  特集:コロナ禍の自治体計画|地方自治、法令・判例のぎょうせいオンライン

月刊 ガバナンス 2021年10月号  特集:コロナ禍の自治体計画

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編著者名
ぎょうせい
判型
A4変型
商品形態
雑誌
雑誌コード
13321-10
図書コード
7135001-21-100
ISBNコード
発行年月
2021/10
販売価格
1,100 円(税込み)

内容

本誌の特徴:■地方公務員の仕事をサポートし、“共感”を得られる雑誌づくりをめざしています。■自治体の“改革・改善”を応援します。■地域づくりに役立つ情報を提供し、“地域力、自治力”を高めます。■自治体現場の“政策力、実践力、発信力”を高めます。■ともに地域を創る「共治」をめざす、地域づくりに携わるすべての人々のための“自治総合情報誌”です。
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●特集 コロナ禍の自治体計画

第2期の地方創生総合戦略は2020年度、コロナ禍の中でスタートした。
折しも今年は2011年5月の地方自治法改正(同年8月施行)によって、市町村への基本構想(総合計画)の策定義務撤廃から10年。さらに国の地方分権改革有識者会議は、自治体に策定を義務付ける規定の増加を問題視(505条項、2020年12月末現在)、2021年の地方からの提案募集の重点募集テーマに「計画策定等」を設定した。コロナ禍という非常事態にあって、地方分権の観点から自治体計画のあるべき姿、今後の姿を考えたい。




■自治体の総合計画と新型コロナ禍対応/大森 彌

大森 彌氏

大森 彌 
東京大学名誉教授
新型コロナ禍の中で、自治体は既定の総合計画の実施にどのような影響を及ぼしたかを事務事業レベルから検証しなければならない。なによりも住民の命と安全を守るという観点から、改めて施策間の優先順位を再考してみなければならないだろう。

■国法による自治体計画策定要請の現状と対処法/今井 照
■総合計画の実効性確保
 ──自治体経営の生産性向上を支援するシステム構築/玉村雅敏
■行政計画の実効性とエビデンス・評価/佐藤 徹
■長期ビジョン策定の意義と冗長性(リダンダンシー)/牛山久仁彦
■計画策定等の(実質的)義務付けと地方分権/嶋田暁文
■コロナ禍における未来志向による行政計画/杉岡秀紀
■コロナ禍の議会政策サイクルと自治体・行政計画
 ──非常事態の日常化での住民自治/江藤俊昭



【キャリアサポート面】

キャリサポ特集:カギは“つながり”!
        「社会的処方」が秘める可能性

社会的処方──。まだまだ聞きなれないこの言葉ですが、薬ではなく、広く社会資源や地域資源との“つながり”によって病気や社会問題などを治癒・解決していくことを指します。英国発祥の概念で、日本も国がモデル事業の実施に動き出すなど、徐々に取り組みが始まっています。高齢化に加え、コロナ禍で孤独・孤立の問題が深刻化する昨今。社会的処方の可能性と自治体に求められる役割について、考えていきます。

■社会的処方の可能性と自治体の役割──縦割りを超えてつながろう/西岡大輔

〈取材リポート〉
◆地域福祉教育総合支援ネットワークを構築し包括的支援を実現/三重県名張市
◆社会包摂型劇場経営から社会的処方箋の実践拠点へ/岐阜県可児市


連載■管理職って面白い! ホウレンソウのおひたし/定野 司

■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
 一人ひとりの考えが尊重される社会を創ることが多様性ある社会につながる/後藤好邦

■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇

■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/寺田理恵

■自治体DXとガバナンス/稲継裕昭

■働き方改革その先へ!人財を育てる“働きがい”改革/高嶋直人

■未来志向で考える自治体職員のキャリアデザイン/堤 直規

■そこが知りたい!クレーム対応悩み相談室/関根健夫

■宇宙的公務員 円城寺の「先憂後楽」でいこう!/円城寺雄介

■次世代職員から見た自治の世界/中西咲貴

■“三方よし”の職場づくり/小山将彦

■誰もが「自分らしく生きる」ことができる街へ/阿部のり子

■新型コロナウイルス感染症と政策法務/澤 俊晴

■地方分権改革と自治体実務──政策法務型思考のススメ/分権型政策法務研究会




巻頭グラビア


□自治・地域のミライ
 河村 孝・東京都三鷹市長
 「子どもの森」から「百年の森」へ市民とともにまちづくりを進める


職員・副市長を経て19年に市長に就任し、「市民参加と協働のまち」に長年取り組んできた東京都三鷹市の舵取りを担う河村孝市長。コロナ禍の中でも「緑と水の公園都市」の実現に向けたまちづくりを進めるとともに、新たな市民参加の形も模索している。
小林常良・神奈川県厚木市長
河村孝・東京都三鷹市長(67)。就任時から力を入れて進める「子どもの森」づくりについて、「子どもには『未来』の意味も込めている。未来につながる希望がなければまちづくりはできない」と話す。


●連載
□童門冬二の日本列島・諸国賢人列伝 隆景家から頼家への転生(三) 甥の訓育をする兄と弟・頼兄弟(一)


取材リポート


●取材リポート
□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
 理念の「復興」はどう発信されたのか【11年目の課題・東京五輪】
 原発事故、続く模索

「復興五輪」。このほど閉幕した東京五輪・パラリンピックの理念はそう掲げられていたはずだ。しかし、菅義偉首相が「人類がウイルスに打ち勝った証として開催する」と国会で述べるなど、何のための大会かは最後まで揺らいだ。福島県内では「『復興』は招致に利用されたにすぎない。私達に関係ない大会だった」とする批判が根強い。本当に復興に寄与したのか。福島会場の現場から問う。


□現場発!自治体の「政策開発」
 日本一「本とふれあえるまち」を官民連携・協働でめざす
 ──日本一の読書のまち(埼玉県三郷市)

埼玉県三郷市は、「日本一の読書のまち」を宣言し、読書のまちづくりを推進している。市民誰もが、いつでも読書に親しみ、文化のかおり高いまちを実現するのが目標だ。全世代が読書や本にふれあえる環境や場づくりに向け、施策を体系化した推進計画の下、「全国家読ゆうびんコンクール」をはじめ、様々な独自のイベントや事業を活発に展開。「読書密度」というオリジナルの指標を設定し、宣言の実現を図っている。

□議会改革リポート【変わるか!地方議会】
 町民との意見交換会を踏まえ、町長に「通学路の危険箇所への早急な対応を求める緊急提言書」を提出
 ──茨城県阿見町議会

茨城県阿見町議会は8月1日、町民とともに「通学路の安全に関する意見交換会」を開催。そこで出された意見も加えて8月10日、「通学路の危険箇所への早急な対応を求める緊急提言書」を町長に提出し、国への意見書も採択した(8月17日)。取手市議会の現役事務局職員を議会改革アドバイザーに委嘱して半年。改革機運が急速に高まっている同町議会を取材した。

●Governance Focus

□空前の雨量でも被害が抑えられた理由──広島土砂災害から7年の豪雨/葉上太郎

●Governance Topics

□オンラインによる「実践型インターンシップ」を実施/神奈川県小田原市
□「浸水対応型市街地」「流域防災」など新発想で事前復興を
 ──日本危機管理防災学会主催シンポジウム


連載


□ザ・キーノート/清水真人
□新・地方自治のミ・ラ・イ/金井利之
□市民の常識VS役所のジョウシキ/今井 照
□地域発!マルチスケール戦略の新展開/大杉 覚
□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘
□自治体の防災マネジメント/鍵屋 一
□市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
□公務職場の人・間・模・様/金子雅臣
□今からはじめる!自治体マーケティング/岩永洋平
□生きづらさの中で/玉木達也
□議会局「軍師」論のススメ/清水克士
□「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
□From the Cinema その映画から世界が見える
 『アイダよ、何処へ?』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
[著者に訊く!/『都市を終わらせる』村澤真保呂]


カラーグラビア

□技・匠/大西暢夫
 木に思いを馳せ、ろくろを回す
 ──木地師・小椋昭二さん(滋賀県東近江市君ヶ畑地区)
□わがまちの魅どころ・魅せどころ
 鳥海山麓に広がる風景を満喫するローカル線の旅/秋田県由利本荘市
□山・海・暮・人/芥川 仁
 天空の里「毎日が楽しい」農業──岐阜県飛騨市神岡町山之村
□生業が育む情景~先人の知恵が息づく農業遺産
 農林水産循環の起点にあるクヌギ林の価値
 ──国東半島・宇佐の農林水産循環(大分県国東半島宇佐地域)
□人と地域をつなぐ─ご当地愛キャラ/サカエル&みそさかい(堺市堺区)
□クローズ・アップ
 「解体」方針が一転、全棟を耐震化へ──最大級の被爆建物、旧「広島陸軍被服支廠」



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