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コラム イマドキの親子図鑑 File.1 増えるおうち時間、深まる親子関係

NEWトピック教育課題

2021.09.20

コラム イマドキの親子図鑑 File.1

博報堂生活総合研究所 主席研究員 夏山明美

『新教育ライブラリ Premier II』Vol.1 2021年4月

増えるおうち時間、深まる親子関係

 博報堂生活総合研究所では長期時系列調査「生活定点」を実施。調査結果は私たちの研究に役立てるだけでなく、社会貢献のため世の中に公開して多くの方々にお役立ていただいています。本連載では、この調査を用いて大人目線での子どもとの関係や教育観、家庭生活の変化などをご紹介していきます。初回のテーマは、ずばり連載タイトル通りの「親子関係」です。

 コロナ禍となり1年強。私たちの暮らしも価値観も、コロナ禍以前とずいぶんと変わりました。「生活定点」調査で1992年から比較できる全項目の変化量を調査回ごとに比較すると、2018年から2020年の変化は過去20年間で最大。それぐらい生活者にとってコロナ禍のインパクトは大きいようです。

 この変化は親子関係でもみられます。例えば、「家族とよくおしゃべりする方だ」は20年前の2000年から2018年にかけて、ほぼ横ばいでした。しかし、2018年(52.1%)から2020年(56.0%)にかけて3.9ポイント増加して、20年間の最高値となりました。この2年の変化を小中学生の親に限ってみると、2018年(58.3%)から5.1ポイント増加し、2020年には63.4%に。変化量、回答率ともに全体を上回っています。さらに、この変化に呼応するように、20年前から微減傾向にあった「友達のような親子関係がよいと思う」も直近2年で4.5ポイントの増加に転じて、2020年に31.0%となりました。

 こうした変化の背景には、コロナ禍による在宅時間の増加があります。「最近1年の在宅勤務経験」は直近2年で16.7ポイント増加し19.7%に。当研究所の別調査で挙がった「主人の在宅勤務が増えたので家族一緒のごはんが多くなり、絆が深まった」という意見からもわかるように、在宅勤務や外出自粛による、おうち時間の増加が絆作りに役立っています。その一方、「子どもには(外に出て)いろんな人と関わる機会をもってほしい」といった意見も……。コロナ収束で子どもと過ごす場を自由に選べる日が来るのを心待ちにしている、そんな親御さんの願いを感じます。

*博報堂生活総合研究所「生活定点」調査(最新調査)
・首都40km圏・阪神30km圏
・2020年6〜7月(1992年から偶数年に実施。本稿では2000年から掲載)
・20〜69歳男女2,597人(うち、小中学生の子どもがいる親546人)
・訪問留置調査
・データ公開(出典明記により、どなたでもご活用可能) https://seikatsusoken.jp/teiten/

 

 

Profile
夏山 明美 なつやま・あけみ
 1984年博報堂入社。主にマーケティング部門でお得意先企業の調査業務、各種戦略立案などを担当。2007年より現職。生活全般や消費、食生活の変化を中心に研究。共著に『生活者の平成30年史〜データでよむ価値観の変化〜』(日本経済新聞出版社)など。

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