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「昼食はもう頂かれましたか」気になる?気にならない?―令和元年度 国語に関する世論調査

NEWトピック教育課題

2020.09.25

文化庁は2020年9月25日、「令和元年度 国語に関する世論調査」の調査結果を発表した。それを受け、株式会社 ぎょうせいは調査結果をまとめた『令和元年度 国語に関する世論調査 漢字・言葉遣い・外国人と日本語』を刊行した。ここでは、本書の制作・編集担当者(株式会社 ぎょうせい)がその内容の一部を紹介する。

 

「国語に関する世論調査」とは

 「国語に関する世論調査」は、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に対する興味・関心を喚起することを目的として、平成7年度から毎年、文化庁が実施しているものである。変化する社会における、日本人の国語に対する意識の現状を捉えるため、その年ごとに調査内容を少しずつ変えている。今年は、《漢字、言葉遣い、外国人と日本語》をメインテーマに、「常用漢字表への追加漢字の印象」「気になる言葉遣い」「日本に在住する外国人に対するやさしい日本語の認知度」などについて調査している。

 

言葉の乱れ?言葉の変化? 

 「今の国語は乱れていると思うか」という調査項目に対し、「非常に乱れていると思う」と答えた人は10.5%、「ある程度乱れていると思う」と答えた人は55.6%という結果だった。両者を合わせた「乱れていると思う(計)」は、66.1%となっており、過去の調査結果(平成11年度=85.8%、平成14年度=80.4%、平成19年度=79.5%、平成26年度=73.2%)と比較すると、「乱れていると思う(計)」は減少傾向にある。

 一方、「全く乱れていないと思う」(2.4%)と「余り乱れていないと思う」(27.8%)を合わせた「乱れていないと思う(計)」は30.2%という結果となっている。「乱れていないと思う(計)」と答えた人にその理由を尋ねると、39.0%の人が「言葉は時代によって変わるものだと思うから」と回答した。

 変わりゆく言葉を「乱れ」と捉えるか、「変化」と捉えるか、考え方や感じ方は千差万別のようだ。

 

「昼食はもう頂かれましたか」気になる?気にならない?

 八つの言い方について、ふだんの生活の中で気になるかどうかを調査した。八つの言い方とは、①先生は講義がお上手ですね、②就職はもうお決まりになったのですか、③誠に申し訳なく、深く反省させていただきます、④規則でそうなってございます、⑤昼食はもう頂かれましたか、⑥お客様が参られています、⑦お歩きやすい靴を御用意ください、⑧こちらで待たれてください の八つである。①②の言い方を除き、「気になる」と答えた人の割合が「気にならない」と答えた人の割合を上回る結果となった。「気になる」という回答に注目してみてみると、「気になる」と回答した人のうち、前述した「今の国語は乱れていると思うか」の調査項目で「乱れていると思う(計)」と回答した人の割合は、「乱れていないと思う(計)」と回答した人の割合を、①~⑧の全ての言い方において上回る結果となっている。

婚活、パワハラ、アラサー……ふだん、使いますか?

 上記に挙げた三つの表現。目にしたり、耳にしたり、あるいは自分で使ったりしたことがあるだろうか。今回の調査では、①「~活」(例:「婚活」、「終活」など)、②「~ビズ」(例:「クールビズ」、「ウォームビズ」など)、③「~ハラ」(例:「パワハラ」、「モラハラ」など)、④「ガン~」(例:「ガン見」や「ガン寝」など)、⑤「アラ~」(例:「アラサー」や「アラフィフ」など)の五つの表現について、どう思うかを調査している。

 ①、③については「自分も使う(又は使うことがあると思う)し、他人が言うのも気にならない」という回答が、②、④、⑤については「自分は使わないが、他人が言うのは気にならない」という回答が最も多いという結果となった。年齢別にみてみると、①~⑤の全ての表現について、「自分は使わないし、他人が言うのも気になる」と答えた人の割合が最も高い年齢は、70歳以上という結果だった。

 

『令和元年度 国語に関する世論調査 漢字・言葉遣い・外国人と日本語』の刊行

 株式会社 ぎょうせいは、このほど、「令和元年度 国語に関する世論調査」の調査結果をまとめた『令和元年度 国語に関する世論調査 漢字・言葉遣い・外国人と日本語』を刊行した。毎年、テレビ・新聞・ニュースで話題になる世論調査の結果を収録した唯一の書籍である。ここではその内容の一部を紹介してきた。本書では、他にも常用漢字表への追加漢字の印象、日本に在住する外国人に対するやさしい日本語の認知度、慣用句等の意味・言い方など全ての調査項目と結果を収録している。国語教育に関わる学校教育関係者にとって活用シーンの多い一冊になることだろう。

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テレビ・新聞・ニュースで話題!令和元年度 国語に関する世論調査

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令和元年度 国語に関する世論調査 漢字・言葉遣い・外国人と日本語

2020年9月 発売

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