スクールリーダーの資料室

文部科学省

スクールリーダーの資料室 これまでの審議を踏まえた論点整理(案) 令和元年9月4日 新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会(第3回)資料1

トピック教育課題

2020.01.29

スクールリーダーの資料室

これまでの審議を踏まえた論点整理()
令和元年9月4日 新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会(第3回)資料1

『学校教育・実践ライブラリ』Vol.6 2019年10月

新しい時代を見据えた教育の将来像の方向性(イメージ)

【育成を目指すべき資質・能力】

◆自立した人間として、主体的に判断し、多様な人々と協働しながら新たな価値を創造する人材の育成(第3期教育振興基本計画「2030年以降の社会像の展望を踏まえた個人の目指すべき姿」)

◆変化を前向きに受け止め、豊かな創造性を備え持続可能な社会の創り手として、予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成(新しい時代の初等中等教育の在り方について(諮問))

〈子供の学び〉
多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、個別最適化された学びが実現

○ 先端技術の活用などにより、全ての子供たちが基礎的読解力などの基盤的な学力を確実に身に付けることができるとともに、多様な子供たち一人一人の能力、適性等に応じ、子供たちの意欲を高めやりたいことを深められる学びが提供されている。

○ 個々の児童生徒の学習状況を教師が一元的に把握できる中で、それに基づき特別な支援が必要な児童生徒等に対する個別支援が充実されるとともに、特異な資質・能力を有する子供が、その才能を存分に伸ばせる高度な学びの機会にアクセスすることができる。

○ 子供の生活や学びにわたる課題(貧困、虐待等)が早期に発見され、外国人児童生徒等を含めた全ての子供たちが安心して学ぶことができる。

○ 学校と社会とが連携・協働することにより、多様な子供たち一人一人に応じた探求的・協働的な学びを実現するとともに、STEAM教育などの実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な学びが提供されている。

○ 特に高等学校では、普通科をはじめとする各学科において、生徒の学習意欲を喚起し能力を最大限伸ばすことができるよう各学校の特色化・魅力化が実現している。など

〈子供の学びを支える環境〉
全国津々浦々の学校において質の高い教育活動を実施可能とする環境が整備

○ 多様な経験や職歴を持つ適任者を広く教育界内外から確保するため、教職の魅力向上や養成、採用、免許制度も含めた方策を通じ、バランスのとれた年齢構成と、多様性があり変化にも柔軟に対応できる教師集団が実現されるとともに、教師と多様な専門スタッフとがチームとして運営する学校が実現している。

○ 教師が生涯を通じて学び続け、技術の発達や新たなニーズなど学校教育を取り巻く様々な変化に対応できる環境が整備されている。など

○ 発達段階に応じ学級担任制と教科担任制が効果的に実施されている。

○ ICTを基盤とした先端技術や教育ビックデータの活用環境が整備されるとともに、統合型校務支援システムの導入などICT化による校務の効率化がなされている。

○ 人口減少が加速する地域においても、自治体間の連携、小学校と中学校との連携、学校や自治体をまたいだ教職員の配置などの多様な工夫を通じて、すべての児童生徒に対し魅力的な教育環境が実現されている。など

このような教育を実現していくために、まずは、特に、次の事項についての検討を深めていくことが必要ではないか。

■ICT環境や先端技術を効果的に活用した教育の在り方について(編注:詳細は本誌p.90)

■義務教育9年間を見通した小学校における教科担任制の在り方について(編注:詳細は本誌p.90)

■教育課程の在り方について
 (新学習指導要領の円滑な実施、基礎的読解力などの基盤的な学力の定着、高等学校におけるSTEAM教育の推進などについて、教育課程部会で検討)

■教師の在り方について
 (これからの教師に求められる資質能力、産業界の協力を含め教育界内外から人材を確保するための教員養成・免許・採用・研修・勤務環境・人事計画等の在り方、質保証を伴う免許制度の弾力化、教員養成を先導するフラッグシップ大学の在り方、教員免許更新制の実質化などについて、教員養成部会で検討)

■高等学校教育の在り方について
 (生徒の学習意欲を喚起し能力を最大限伸ばすための普通科改革など学科の在り方、定時制・通信制課程の在り方、地域社会や高等教育機関との協働による教育の在り方などについて、高校WGで検討)

■外国人児童生徒等への教育の在り方について
 (指導体制の確保・充実、教員養成・免許・研修の改善などを通じた指導力の向上、就学・進学機会の確保、日本の生活や文化に関する教育、母語の指導、異文化理解や多文化共生の考え方に基づく教育の在り方、関係機関・支援団体・企業との連携などについて、「外国人児童生徒等の教育の充実に関する有識者会議」で検討)

■特別支援教育の在り方について
 (特別支援教育を担う教師の専門性の整理と養成の在り方、障害のある子供たちへの指導の充実方策、ICT活用の推進などについて、有識者会議で検討)

 

 

この記事をシェアする

  • Facebook
  • LINE

特集:先進事例にみるこれからの授業づくり~「見方・考え方」を踏まえた単元・指導案~

学校教育・実践ライブラリVol.6

2019/10 発売

ご購入はこちら

すぐに役立つコンテンツが満載!

ライブラリ・シリーズの次回配本など
いち早く情報をキャッチ!

無料のメルマガ会員募集中

関連記事

すぐに役立つコンテンツが満載!

ライブラリ・シリーズの次回配本など
いち早く情報をキャッチ!

無料のメルマガ会員募集中

文部科学省

文部科学省

中央省庁

閉じる