月刊 ガバナンス 2019年2月号 特集:人口減少時代の“幸せ”な地域づくり

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編著者名
ぎょうせい
判型
A4変型
商品形態
雑誌
雑誌コード
13321-02
図書コード
7135001-19-020
ISBNコード
発行年月
2019/02
販売価格
1,100 円(税込み)

内容

本誌の特徴:■地方公務員の仕事をサポートし、“共感”を得られる雑誌づくりをめざしています。■自治体の“改革・改善”を応援します。■地域づくりに役立つ情報を提供し、“地域力、自治力”を高めます。■自治体現場の“政策力、実践力、発信力”を高めます。■ともに地域を創る「共治」をめざす、地域づくりに携わるすべての人々のための“自治総合情報誌”です。
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特集:人口減少時代の“幸せ”な地域づくり

日本社会は急激な人口減少局面を迎えつつある。自治体の地方創生総合戦略は、人口を奪い合う色彩が強いものとなっていたが、人口減少の中にあっても、元気で“幸せ”な地域づくりはできるのではないだろうか。この特集では、多角的な視点から考えてみたい。

■幸せな地域とは何か?
  /前野隆司 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授

前野隆司氏
幸せの4つの因子によると、多様な人と繋がり、自分らしく楽観的に夢や目標を実現していくと幸せになれる。地方も同様である。多様な人々の繋がりを育み、住民一人ひとりが自分らしく楽観的に夢や目標を実現していける地域を創生することができれば、その地域の人々は幸せになれるであろう。

■人口減少でも「豊かな地域」をつくる
 /藤波 匠

■元気な高齢者を増やし、“幸せ”な地域に
 /小笠原正志

■幸福で持続可能な地域づくりとSDGs~海士町の取り組みを事例に
 /枝廣淳子+新津尚子

■地域からの「非市場戦略」がまちを動かす
 /藤沢 烈

〈取材リポート〉
◇幸福度指標を行政評価と基本計画に活かして区政を推進
 /東京都荒川区
◇「互産互生」の理念で他地域と連携し、ハッピーハッピーの関係を構築
 /静岡県掛川市
◇“A級グルメ”のまちづくりで、地域の誇りを育む
 /島根県邑南町


スキルアップ特集:職場のコミュニケーションギャップをなくそう!

仕事上、メールでのやり取りが主流となったことや業務の多忙さなどから、職場での会話が減ったと聞きます。こうした環境変化や、世代の違いなどから、皆さんの職場では、「伝えたつもりなのに相手が理解していない」などのコミュニケーションギャップが生じていませんか?ギャップが起こる要因や、どうすればなくすことができるのかを学び、職場の活性化や仕事の生産性向上につなげましょう。

■世代間ギャップを縮める上司のコミュニケーション術
 /竹内義晴
■ギャップ解消の要!係長に求められるコミュニケーションスキル
 /丸本 昭

〈取材リポート〉
◇しゃべり場やワークショップなど多彩なコミュニケーションの場を提供
 /兵庫県三田市


スキルアップ連載


■管理職って面白い!
 /定野 司

■ファシリテーションdeコミュニケーション
 /加留部貴行

■職場の問題解決!事例で学ぶ人財マネジメント講座
 /高嶋直人

■クレーム対応駆け込み寺
 /関根健夫

■一歩前へ!30代に贈る“錆びない”自分磨き
 /堤 直規

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●Governance Focus
□プラスチックごみ問題は、資源循環型社会づくりの試金石(下)
 /河野博子

●Governance Topics
□「チーム議会」でさらなる議会改革を
 /LM推進連盟・地方議会研修会in岩倉市

□支え合い、希望をつなげる社会に
 /第4回ふじのくにニッポンの縁側フォーラム


取材リポート


□平成にっぽんの首長 自治の自画像/白岩孝夫 山形県南陽市長

目標出生率2.07を掲げて、日本全体の創生を引っ張っていく。


「ラーメン課R&Rプロジェクト」や独自の3人っ子政策で注目される山形県南陽市の白岩孝夫市長。政治・行政経験の乏しさを逆手に取った攻めの政策が魅力的だ。

白岩孝夫氏
日本三熊野に数えられる熊野大社にて。満月の夜の縁結び「月結び」で知られる。「南陽は『東北の伊勢』と言われる。あるものを活かし、ブラッシュアップしてPRしていくのが大事」と話す。


□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
吟醸マニュアルで危機を乗り切る【福島酒6年連続日本一の秘密(4)】
原発事故、続く苦悩

「廣戸川」。松崎酒造(福島県天栄村)の酒だ。涼やかな香りといい、広がる味といい、非のつけどころがない。全国新酒鑑評会では7年連続で金賞を受賞している。だが、東日本大震災では杜氏が倒れ、一時は蔵の危機に立たされた。それを救い、同県を代表するブランドに成長させたのは、素人に近かった30歳代の蔵元杜氏だ。彼が頼りにしたのは「福島流の吟醸マニュアル」だった。

□現場発!自治体の「政策開発」
妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援を推進
──こどもプロジェクト事業(千葉県浦安市)

子育て世帯の核家族化が進んでいる千葉県浦安市は、妊娠から出産、育児の支援に向けて「こどもプロジェクト事業」を推進している。フィンランドの「ネウボラ」を参考に、切れ目のない支援を行っているのが特徴だ。保健師と市が独自で養成した子育てケアマネジャーが対応して子育てケアプランを作成し、それに基づき必要な情報提供や相談などを実施。また、手厚い産後ケアで出産・育児の不安や負担の軽減を図っている。

□人口減少・地域再生に挑む/葉上太郎
取り残された被災者を支援する
──鳥取県中部地震、県が災害ケースマネジメント

鳥取県倉吉市を中心とした同県中部地震が、2016年10月21日に発生してから2年以上が過ぎた。死者はなく、重軽傷者も県内で25人と一定の規模で収まったが、被害戸数は約1万5000棟と多かった。高齢化が著しい地区だけに、自力で前に進めない被災者もいた。このため県は「災害ケースマネジメント」の仕組みを全国で初めて条例化し、生活再建から取り残された世帯の戸別訪問で、困りごとの解消を始めた。

□議会改革リポート【変わるか!地方議会】
さらなる議員力の向上、「議会ファン」の市民増を
──兵庫県西脇市議会

高校生版議会報告会や市内80自治会すべてで行う「議会と語ろう会」など、精力的に市民から意見を聴き、議員間討議を踏まえて市長に政策提案している兵庫県西脇市議会。制度面をほぼ整えた市議会では、さらなる議員力の向上、「議会ファン」の市民増に挑んでいく。

連載


□続・アサノ・ネクスト 浅野史郎 児童相談所建設反対騒動から学ぶこと

□「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ/後藤好邦
 目指すべき50代以降の生き方とは──自ら行動、時にサポート

□童門冬二の日本列島・諸国賢人列伝 秋元喬知(一) 身近な名君の自己努力

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□ザ・キーノート/清水真人

□自治・分権改革を追う/青山彰久

□新・地方自治のミ・ラ・イ/金井利之

□自治体のダウンスケーリング戦略/大杉 覚

□「立法分権」の戦略/礒崎初仁

□AI・地域・幸福──自治体公共政策の新展開/広井良典+京都大学こころの未来研究センター+日立京大ラボ・北大ラボ

□いのち支える人々──自殺対策の現場から/玉木達也

□市民の常識VS役所のジョウシキ/今井 照

□地方分権改革と自治体実務──政策法務型思考のススメ/分権型政策法務研究会

□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘

□自治体の防災マネジメント/鍵屋 一

□市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹

□もっと自治力を!広がる自主研修・ネットワーク
【公務員と語る、公務員を語るin大正大学】

□公務職場の人・間・模・様/金子雅臣

□議会局「軍師」論のススメ/清水克士

□「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭

□リーダーズ・ライブラリ
 [著者に訊く!/『物流危機は終わらない──暮らしを支える労働のゆくえ』首藤若菜]




カラーグラビア

□自治・地域再興
[新川達郎・同志社大学大学院総合政策科学研究科教授]

 多様な人が政策的な議論ができる空間が新しい公共空間の出発点になる

西尾勝氏

研究者として地方自治や公共政策、さらに協働などに携わってきた新川達郎・同志社大学大学院教授。地方分権改革の成果を自治体はまだ十分に活かし切れていないと指摘する一方、地域社会をよりよくつくり直していく突破口の一つは「協働」であり、多様な人が自由に政策的な議論ができる空間が、新しい公共空間の出発点になると話す。


□山間海間/芥川 仁
 喜びと哀しみの物語──岩手県遠野市宮守町鱒沢二区

□手業手技/大西暢夫
 伝統の音を奏でる弦を作り続ける──丸三ハシモト株式会社(滋賀県長浜市)

□ドキュメントW──戦火の日常を撮る/綿井健陽
 紛争と市民

□人と地域をつなぐ─ご当地愛キャラ/こまき山(愛知県小牧市)

□クローズ・アップ
 最古の円形校舎がフィギュアミュージアムに──鳥取県倉吉市、市民運動で保存・開館

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図書分類

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