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ビジネス理論に学ぶ! チームの仕事を「シンプル」にする知恵と技 3.チームを伸ばす発想術

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2021.06.10

ビジネス理論に学ぶ! チームの仕事を「シンプル」にする知恵と技
3.チームを伸ばす発想術

阿比留眞二
株式会社ビズソルネッツ代表取締役、課題解決コンサルタント

『新教育ライブラリ Premier』Vol.6 2021年3月

Point1 仕事はいつでも「面白く」なっているか!?

 面白そうに仕事をしているリーダーと、つまらなそうに仕事をしているリーダー。部下はどちらについていきたいと思うのか。当然前者だ。しかし、リーダーは、とにかく「結果」を求められるので、仕事に「面白さ」を求めることは二の次になりがちである。

 しかし、言うまでもないことだが、仕事に「面白さ」を感じていなければ、仕事が苦痛になり、結果を出すことは難しい。新入社員の3割は3年未満で退職していく時代である。その理由としては、「仕事が楽しくない」というものが大半である。

 過去において「自分探し」が流行ったことがあった。意気込んで就職したにもかかわらず、雑務ばかりやらされる、仕事が面白くない、もっと自分に適した仕事、職場があるのではないか、と転職を繰り返すのだ。

 しかも、中途半端な転職を繰り返すので、これといった武器となる力も身につかない。結果として、悲惨な状況を作り上げてしまう。リーダーも同じで、「面白さ」を感じられず、仕事に没頭できなければ、スキルも身につかないし、中途半端な仕事しかできない。結果として、二流以下のリーダーになってしまう。

 仕事が中途半端になっているのなら、この際、今の考えを徹底的に根本的に変えなければならないだろう。

Point2 リーダーに求められる「耐える力」

 リーダーの仕事は、一般社員とは違う。リーダーの仕事というのは、大部分が「完全な正解」のない中で進んでいく。自分のチームを率いて未知の世界に踏み込み、結果を出さなければならない。リーダーの仕事とは、新しいことに対するチャレンジの連続である。

 新しいチャレンジに向かうときには、「耐える時間」というものが必ずある。例えば、プロジェクトを成功させるための「準備期間」などが該当する。この時期は、地味な調整の仕事等が多く、「仕事が面白くない」と感じることもあるだろう。情報収集や関係者への根回し、社内的な手続きに追われたりする。

 「行動」が伴わない仕事には、なかなか楽しみや喜びを感じられないのは事実だ。しかし、ここで焦らず、行き当たりばったりで行動せず、情報収集や関係者への根回し、組織内の事務手続きに集中することである。機が熟したらスピード感をもって行動すればよいのだ。

 機が熟すまでは行動を控える。「なぜ、今は行動しないのか」をシンプルに明確化しておけば、それほど苦痛を感じなくなる。「耐える力」のないリーダーは、「やるべきこと」や「やるべきでないこと」が曖昧なまま走り出し、迷走してしまう。

 耐える時期に行った緻密な下準備があってこそ、その後のシンプルかつ効率的、生産的な仕事を進めることができ、結果を出すことができる。下準備期間に耐えることができなければ、やがてメンバーを迷走させ、無理、無茶をさせることになる。「耐える力」のないリーダーは、目先の成果ばかり追い求め、大きな結果を出すことができないのである(図6)。

Point3 オズボーンのチェックリスト

 「売上アップのために電話営業を増やす」という営業政策がとられる民間のケースの場合を考えると、「そのために、どうするか?」と考えていくことで磨かれ、精度の高いアイディアになっていく。電話営業をただ漠然と行うだけでは現状維持が精一杯。

 では、そのアイディアを「進化」させるためにはどうすればよいのか? まず知ってほしいことは、「良いアイディアは、既存のアイディアの組み合わせから生み出すことができる」ということである。まったくのゼロからでなくともアイディアを出すことは可能なのである。

 例えば、何かイベントを開催することにする。それを話のネタに電話営業をすることで、今までとは違ったリアクションが返ってきたりして、契約件数も上がったりするのだ。

 「売上アップのために電話営業を増やす」という平凡なアイディアも、組み合わせ次第で、新しいアイディアに進化していく。そして、このアイディアを進化させる考え方として有名なものに、「オズボーンのチェックリスト」というものがある。

 これは、ブレーンストーミングの考案者として有名なオズボーンによる発散発想技法で、アイディアに詰まったときに、突破口を見つけるシンプルかつ効果的な、9つの質問リストだ。

 どうだろう。このようにアイディアを進化させていく作業は、とても楽しいものだ。ぜひ活用していただきたい。

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