プレミアムPOCKET BOOK 伝わる! 信頼される! 「学校だより」のデザイン術 イラストを有効活用

『ライブラリ』シリーズ/特集ダイジェスト

2021.12.06

プレミアムPOCKET BOOK 伝わる! 信頼される! 「学校だより」のデザイン術
イラストを有効活用

佐久間 智之

『新教育ライブラリ Premier』Vol.3 2021年8月

 パッと見てどんな内容なのかを読み手に伝える手法の一つに「イラスト」「ピクトグラム」「写真」などの画像を使うものがある。今回はイラストを使うときのポイントなどをお伝えする。

フリー素材のサイトを有効活用する

 今回、サンプルで使用しているイラストはフリー素材である。「ちょうどいいイラスト」と「ソコスト」がスタイリッシュで筆者のおすすめだ。

◯と□の囲いで印象が変わる

 イラストをそのまま透過して使用することもあるが、囲うときに注意するのは円か四角かだ。円は柔らかい印象、四角は硬い印象を与える。

ここがNG

①いらすとやの画像だと柔らかくなりすぎて内容とのギャップがある。

②余白にイラストや画像をちりばめすぎている。

③小見出しの文字のメリハリがない。

改善ポイント

イラストはワンポイント
 イラストをたくさん使うと伝えたいことがにごるので一つに絞りシンプルにする。

フリー画像を丸で囲う
 「ちょうどいいイラスト」というフリーのサイトから「スマホ」で検索したフリーイラスト画像を使用。丸で囲うことで柔らかい印象を与える。

上下左右の余白を邪魔しない
 配置する位置は上下左右の余白を邪魔をしないように気を付ける。少しでもはみ出すとバランスが崩れてしまう。

Check

□ イメージに合ったイラストか
□ イラストが紙面の邪魔をしていないか
□ イラストの囲い方に工夫をしているか

POINT:フリーサイトは利用規約を確認

 フリー素材で有名な「いらすとや」の利用規約には「素材を21点以上使った商用デザイン」は有償となる旨が記載されている。条件によっては無料でなくなる場合があるので注意が必要だ。また事業名が商標登録されているケースがあるので、本当に無償で使用してよいのかの確認を必ずする。

 

 

Profile
佐久間 智之 さくま ともゆき
 早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員 厚生労働省年金広報検討会構成員 PRDESIGN JAPAN株式会社代表取締役
 1976年生まれ。東京都板橋区出身。埼玉県三芳町で公務員を18年務め税務・介護保険・広報担当を歴任。在職中に独学で広報やデザイン・写真・映像などを学び、全国広報コンクールで内閣総理大臣賞を受賞、自治体広報日本一に導く。「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」受賞。2020年に退職し独立。現在は早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員、自治体の広報アドバイザー、厚生労働省年金広報検討会構成員などを務めるほか、企業のサポートをはじめ全国で広報、デザインや人材育成の研修講師として活動。著書に『Officeで簡単!公務員のための1枚デザイン術』『公務員1年目の仕事術』『PowerPointからPR動画まで!公務員の動画作成術』など多数。研修講師の依頼など問い合わせは『https://prdesign-japan.co.jp/service-seminar』まで。

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