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シリーズ・学びを変える新しい学習評価

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【新刊紹介】『新しい学びに向けた新指導要録・通知表〈小学校〉』(ぎょうせい)――教科における評価・評定の記載のポイントと留意点(教科全体を通して)

NEW授業づくりと評価

2019.12.04

(株)ぎょうせいはこのたび、『2019年改訂指導要録対応 シリーズ・学びを変える新しい学習評価』(全5巻)を一斉刊行いたします。新しい指導要録にもとづく学習評価は、新学習指導要領の完全実施と同じく、小学校は2020年度、中学校は2021年度スタートします。

ここでは、特に『シリーズ・学びを変える新しい学習評価 新しい学びに向けた新指導要録・通知表〈小学校〉』の巻から内容の一部を抜粋してお届けいたします。(編集部)

作成に関する基本的な内容

① 「各教科の学習の記録」記入する内容

  「各教科の学習記録」の欄には、次の二つ(「各教科の観点別学習状況の評価及び「各教科の評定」」を記入し、この欄では十分に表しきれない全体的な児童の学習状況については、今後の参考となる事項があれば、「総合所見及び指導上参考となる諸事項」の欄に文章で記載する。

② 4観点から3観点へ

  新設された外国語も含め、各教科すべて「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で統一された。

 「特別の教科 道徳」の評価については、学習活動における児童の学習状況や道徳性に係る成長の様子を個人内評価として文章で端的に記述する。

③ 観点別学習状況の評価の記入

  小学校における観点別学習状況については、小学校学習指導要領(平成29年文部科学省告示第63号)に示す各教科の目標に照らして、その実現状況を学年末に次のような3段階で記入する。

 A:「十分満足できる」状況と判断されるもの
 B:「おおむね満足できる」状況と判断されるもの
 C:「努力を要する」状況と判断されるもの

④ 観点別学習状況の評価を総括した評定

  評定は3学年以上で行う。評定は、各教科の学習状況を総括的に評価したものである。各教科の評定を行う際には、「Ⅰ観点別学習状況」において掲げられた観点は、基本的な評価要素となるものであることに十分留意するとともに、児童の平素の学習状況を考慮して、年間を通しての学習の成果を総合的に判断して決定することが大切である。また、評定の仕方を各学校において適切に定めて実施する。

 3:「十分満足できる」状況と判断されるもの
 2:「おおむね満足できる」状況と判断されるもの
 1:「努力を要する」状況と判断されるもの

作成に当たっての留意点

① 妥当性・信頼性の確保

  教師の勤務負担の軽減を図りながら学習評価の妥当性や信頼性が高められるよう、学校全体としての組織的かつ計画的な取組を行うことが重要である。例えば、以下の取組が考えられる。

 〇  学習評価の方針を事前に児童と共有する場面を必要に応じて設けることで、児童自身に学習の見通しをもたせる。
 〇  評価規準や評価方法を事前に教師同士で検討し明確化することや評価に関する実践事例を共有すること。
 〇 評価結果の検討等を通じて評価に関する教師の力量の向上を図ること。
 〇 教務主任や研究主任を中心として学年会や教科部会等の校内組織を活用すること。

② 評価規準(基準)の作成

  評価・評定を根拠に基づき正確に実施するためには、小学校学習指導要領に示した各教科の目標に対応した評価規準(基準)を作成し、それに基づいて学習状況の評価及び評定を判断する必要がある。また、学習指導要領に示された目標を踏まえながらも、最終的な目標を設定する際には、自校の児童の実態を踏まえ、カリキュラム・マネジメントの視点で目標設定することが重要である。文部科学省「通知」の観点の趣旨や国立教育政策研究所の「評価規準の作成のための参考資料(小学校)を参考にしたい。

③ 評価資料に基づいた根拠のある評価・評定

  各教科の学習評価の実施に当たっては、次の事柄に留意して、根拠を明確に説明できるようにすることが必要である。

 〇 目標、指導内容、評価規準(基準)に応じて、評価資料を収集しておく。
 〇 評価方法マニュアルを学校として作成し、共通理解を図っておく。
 〇 評価基準に照らして、評価資料を活用して、作成手順に従って評価・評定する。
 〇 評価・評定の結果を、児童や保護者に根拠を示して説明できるように確認しておく。

 そのためには、補助簿等を活用して、評価資料を蓄積することが大切である。

④ 正確な記入と確認

 各教科の観点別学習状況の評価とそれを総括した評定が確定したら、その結果を様式2の「各教科の学習の記録」欄に記入することになる。記入の段階で、妥当かつ正確な評価・評定になっているかを確認し、その上で記入する。念のため、学年会等で組織的に再点検することも重要である。

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