『学校教育・実践ライブラリ』Vol.3 2019年6月配本 特集:これからの通知表のあり方・作り方を考える
授業づくりと評価
2019.06.28
『学校教育・実践ライブラリ』Vol.3 2019年6月配本
特集 これからの通知表のあり方・作り方を考える
このほど公表された学習評価にかかる「報告」「通知」により、新しい指導要録・通知表の取扱いが示されました。育みたい資質・能力に即した3観点による教科の評価・評定はもとより、道徳・外国語活動等の記載など、学習や指導の改善につなぐ記録と活用が求められています。本特集では、これからの通知表の在り方・役割と表記のポイントについて、通知表の変遷や今日的意義についてのインタビューと記載項目別解説を通して考えていきます。
インタビュー
新たな時代に即した評価活動を─学習評価と通知表のこれまでとこれから
田中耕治[佛教大学教授]
新しい学習評価の枠組みでは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」といった3観点が示され、それぞれに、適切な指導と評価の工夫が求められています。さらに、教師の働き方改革の観点からも、通知表の在り方が議論となっています。
3観点に即した評価にどう取り組むべきか、また、通知表はどのように取り扱うべきか。ポートフォリオを日本に紹介するなど、教育評価の第一人者として、長く学習評価の研究に取り組む田中耕治教授に、評価と通知表の歴史をひも解きながら、これからの評価活動の在り方について語っていただきました。
論 考─theme
・通知表に求められる役割
嶋﨑政男[神田外語大学客員教授]
・3観点をどのように評価していくか
田中耕治[佛教大学教授]
・「特別の教科 道徳」の評価
林 泰成[上越教育教授]
・「外国語活動」の評価のあり方
瀧本知香[和歌山県和歌山市立安原小学校教頭]
・「特別活動」の評価と表記
林 尚示[東京学芸大学准教授]
・通知表の趣旨と機能を生かす 行動の記録・総合所見の評価と表記
喜名朝博[江東区立明治小学校統括校長]