アクティブ・ラーニング、コロナ禍―。学校現場の次の喫緊課題は、「カリキュラム・オーバーロード」だ!
生徒指導
2021.08.20
新刊紹介
限られた授業時数、増え続ける教育内容、「主体的・対話的で深い学び」の実現、働き方改革…。今や教育内容はオーバーロード(過積載)の状態。不透明な次代に生きる子どもたちに、どのようなカリキュラムや授業が求められるのか。今こそ、学びのモードを変えるとき! 効率的・効果的で豊かな学びを創り出しましょう! そのための理論と実践のヒントを凝縮した一冊ができました!
文部科学省教育課程課長として現行の学習指導要領改訂をリードした合田哲雄氏。国際的な教育事情に詳しい白井俊・文部科学省初等中等教育企画課教育改革室長、そして、研究者として学習指導要領改訂を牽引した奈須正裕氏など、当代一級の執筆者たちが、今日からの授業改革を提案します!
【「はじめに」より】 2017年版学習指導要領の理念を実現し,さらに次期の学習指導要領を展望する上で,オーバーロードの解消は喫緊の課題といえよう。本書は,カリキュラム・オーバーロードを巡る国内外の現状を整理するとともに,我が国の実情に即して,理論と実践の両面からその解消に向けた様々な検討を加えることを目的に編まれた。(中略)本書が,すべての子どもが納得いくまでじっくりと学び深める中で,豊かな資質・能力を着実に実現できるカリキュラムの創造に少しでも貢献できるならば,望外の幸せである。
奈須正裕
編著者
奈須正裕 なす・まさひろ
上智大学総合人間科学部教育学科教授。博士(教育学)。1961年徳島県生まれ。徳島大学教育学部卒、東京学芸大学大学院、東京大学大学院修了。神奈川大学助教授、国立教育研究所室長、立教大学教授などを経て現職。中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会会長。主な著書に『子どもと創る授業』(ぎょうせい)、『「資質・能力」と学びのメカニズム』(東洋館出版社)、『次代の学びを創る知恵とワザ』(ぎょうせい)など。編著に『新しい学びの潮流(全5巻)』(ぎょうせい)、『教科の本質から迫るコンピテンシー・ベイスの授業づくり』(図書文化社)、『教科の本質を見据えたコンピテンシー・ベイスの授業づくりガイドブック』(明治図書)など。