公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる

古橋香織

公務員男性がプチプラファッションをカッコよく着こなすコツとは?|公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる

NEWキャリア

2025.05.12

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公務員男性の服
――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる
編著者名:古橋香織/著
販売価格:1,870 円(税込み)
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公務員にとって、第一印象は非常に重要。
清潔感がない、だらしない印象は、仕事の能力や信頼性にも影響を与えかねません。

『公務員男性の服 ――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』では、そうしたマイナスの印象を払拭し、誰もが持っている「普通の服」を活用して、好印象を与える方法を具体的に解説しています。

今回は「コラム1 プチプラファッションをカッコよく着こなすコツ」をご紹介。
お財布に優しいプチプラアイテムは、公務員の心強い味方。
でも、着こなし方を間違えると安っぽく見えることも。このコラムでは、プチプラでも“高見え”するファッションのコツをご紹介します。

この記事から分かること

・プチプラファッションこそきちんと選ぶべき理由
・失敗しない!選ぶときに気を付ける3つのポイント

プチプラファッションをカッコよく着こなすコツ

 押印をするときの朱肉で汚れたり、外出や出張が多かったりする公務員の服装には、ユニクロをはじめとしたファストファッションは持ってこいです。インターネットで「公務員 服装」と検索すると、「公務員 服装 ユニクロ」といった予測変換まで出てくるほど。事実、若手のときは給料も安く、ファストファッションはコーディネートの1軍として大活躍します。

 最近は、全身を高価なアイテムのみでコーディネートするのではなく、安価なものもほどよく取り入れながらカッコよく着こなせる人に注目が集まる時代です。全身ハイブランドはダサいそうです。時代は変わったなあとつくづく感じます。

 服にお金をかけないことについて、私は否定しません。むしろ安価で服が手に入る最高の消費の循環なので、実践できている人はすばらしいと思います。

 1つ忠告するとすれば、全身プチプラでもオッケーなのは若いうちだけの特権ということです。年齢を重ねてきたときに身に着けるものすべてをプチプラでまとめてしまうと、大体の人がダダすべりします。

 理由は簡単、「年齢とともに体型が変わるから」です。裏を返せば「若いうちは何でも似合う」のです。これは男性も女性もどちらにでも共通しますが、私たちの体型は加齢とともに元々の骨格が明らかになってきます。筋肉は脂肪に変わり、その脂肪は重力に逆らえなくなり、同時に肌のハリやツヤがなくなります。そして、肉がつきやすいところにばかり肉がつき、ここ見せたくないわ、という部位が余計に目立ってきてしまうのが加齢です。それゆえ、薄く傷みやすい生地で、若い人向けのシルエットが多いプチプラ服は、「補正」の効果がほぼ期待できません。プチプラファッションこそきちんと選べる審美眼が必要なのです。

 では、その「きちんと選ぶ」とはどういうことなのか。

 まず1番大事なのが「試着」です。試着してから購入するのを至極当然としている人がいる一方で、洋服選びに時間を割く傾向にない人にとって試着ほどおっくうなものはありません。実際、ファストファッションのお店では、試着もせずにボコボコと買い物カゴに投入する姿が目立ちます。

 しかし私は、こういうお店こそ試着が命だと考えています。その服の着心地や身体のラインのカバーの具合、そして、肌と触れ合ったときの質感など、試着しないとわからないことばかりです。行列する試着室を見て面倒くささにかまけていると、いざ着てみたときの「なんか違う」を引きずりながら過ごすことになります。それは仕事の質を向上する視点からもあまり好ましくありません。

 もう1つの注意点は、コラボもの、トレンドのデザインなど、少しだけ変わったアイテムは飽きやすいことです。狙うなら、毎年定番で出ているような「ラインもの」を選ぶようにしましょう。

 そして最後は、自分に「似合う」ものを購入することです。「このデザインは似合う」「このデザインだと似合わない」となんとなく感じることがあると思いますが、プチプラファッションの場合、自分の得意なデザインを選ぶことで、安っぽく見えず「高見え」させることが可能です。ユニクロで購入したパンツを5年くらい履いている人がいるように、自分にとっての「ベスト」なアイテムが見つかると、プチプラファッションほどすばらしいものはありません。ファッションは未来への投資、そしてその投資にかけるお金を最少にしたい方は、プチプラファッションこそよく考えて選ぶべきものなのです。

 

 

『公務員男性の服 ――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』では
他にも次のような内容を読むことができます。

・フィット感を生み出すシャツ選びのコツ
・最低限持っておきたいシャツは○色と○色 ・最初に買うべきスーツはどんな色がいい? ・議論が多い「公務員×時計」のはなし ・愛される新規採用者のネクタイはこの色! ・威厳がない、貧相な人が買うべきスーツはこれ! ・女性職員が多い職場のおすすめスタイルは? ・靴とベルトをセット買いしないとダメな理由 ・クールビズこそ「脱・情けなさ」にするコツを知ろう ・半袖ワイシャツとワンポイントワイシャツは中学生にしか見えない

公務員男性の服 ――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる

公務員男性の服 ――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる 編著者名:古橋香織/著
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古橋香織

元東京都職員、イメージコンサルタント 早稲田大学卒業後、2011年に東京都入庁。おもに東京都議会議会局管理部総務課での議員接遇等に従事。在職時、早稲田大学大学院政治学研究科で政治や議会について現場からではわからない理論的な観点からの知識を取得し(公共経営学修士)、銀座イメージコンサルタントプロ養成アカデミーでメンズオーダースーツではトップクラスの受注率を誇るイメージコンサルタント工藤亮子氏に師事し、メンズスーツスタイルを学ぶ。退職後、2020年1月、イメージコンサルティングラボ「Color Commons」主宰。政治およびパブリックセクターに強みをもつイメージコンサルタントとして独自の立ち位置を取る。多くのエグゼクティブが来訪する公的機関である議会での勤務経験から、特にスーツスタイルやカラーコーディネートを得意とし、現職政治家や政治家志望者、公務員、公務員新規採用者などに、理論とエビデンスに基づいた「信頼感あふれる見た目」を土台としたイメージづくりの提案を行っている。全国の公務員にオンラインで着こなしを教える講座「公務員ファッションアカデミー」を月1回開催している。

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