コラム2 スーツスタイルの3つのC 公務員と議員、それぞれが与えるべき「イメージ」の基本とは 『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』 

NEWキャリア

2024.07.26

【書籍紹介】『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』(古橋香織/著)

 公務員は、第一印象が非常に重要。清潔感がない、だらしないといった印象は、仕事能力や信頼性にも影響を及ぼします。書籍『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』では、そうしたマイナスの印象を払拭し、誰もが持っている「普通の服」を活用して、好印象を与える方法を具体的に解説しています。
 『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』から一部抜粋・編集して紹介する第3回目の今回は、「コラム2 公務員と議員、それぞれが与えるべき「イメージ」の基本とは」をご紹介。
 ビジネスシーンでの服装は、職業や社会的立場に適したものを選ぶことが求められます。スーツスタイルの3つのCはそれぞれの職業に応じたイメージを作り上げるための指針となります。では、公務員と議員は3つのCどのスタイルに該当するのでしょうか?
 本書を通じて、公務員男性が自信を持って、そして快適に仕事を進められるようになるための一助となれば幸いです。

公務員と議員、それぞれが与えるべき「イメージ」の基本とは

 イメージコンサルタントとして活動するにあたっての私のコンセプトは「おしゃれ×地域創生」です。

 このコンセプトのとおり、公務員や議員、社会起業家などの公共の領域で活動されている方を顧客として抱えています。

 ここでは、私が普段用いているイメージコンサルティングのメソッドをご紹介します。公務員から政治家に転身したいという気持ちを抱えている人も必読です!

 スーツ離れが著しい昨今ですが、男性のビジネスファッションの基本形は以前と変わらずスーツです。ここでお話しするのは、スーツスタイルの3つのCという考え方です。スーツスタイルの3つのCとは、顧客の職業や生活の背景に応じて、どのように服装をコーディネートしてイメージを作っていくかを示したロードマップです。 

 ・コーポレート(Corporate)
 ・コミュニケーター(Communicator)
 ・クリエイター(Creator)


 の3種類があります。

 それぞれについて詳しく見ていきましょう。

「スーツスタイルの3つのC」

①コーポレートスタイル
 組織内で浮かないことを前提としつつも、信頼感や誠実さを前面に打ち出すことをゴールとしたスタイルです。スーツはネイビーやグレーなどのベーシックな色に、ネクタイも落ち着いた色味にするなど、全体の「調和」をベースにコーディネートしていきます。地位の高い人は、素材や質のよいもので差別化します。

②コミュニケータースタイル
 コミュニケーターとは「メッセージの伝達者」のことです。自分の話を聞いてもらうためには、耳を傾けてもらうこと、そして自分の顔に注目が集まることがゴールになります。このため、鮮やかなネクタイやポケットチーフなどを挿すことによって、顔周りを華やかにするコーディネートが基本です。

③クリエイタースタイル
 「この人ならいいアイデアを持っていそう」と思わせるような、創造性と自信に満ちあふれたスタイルがゴールになります。暗めの色のシャツを着る、あえてネクタイをしないなど、自由で場合によっては少し尖ったコーディネートにします。

 さて、皆さんに質問です。このなかで「公務員」と「議員」はどのスタイルに当てはまるでしょうか?

 もう大体の人がおわかりのことでしょう。正解は、

 ・公務員=「コーポレートスタイル」
 ・議員=「コミュニケータースタイル」


 です。

 この枠から外れたコーディネートを組んでしまうと、相手に違和感を与えてしまいます。

 なお、私が普段スタイリングすることが多いのは、圧倒的に「コーポレートスタイル」と「コミュニケータースタイル」です。「クリエイタースタイル」をスタイリングすることはあまりありません。

 このクイズは、多くの人が正解を導き出すのですが、実際にその正解をビシッと服装で体現しているのかというと、そこはそうでもないのが現実です。やはりファッションは難しいですね。

 公務員の基本のスタイルである「コーポレートスタイル」に話を戻します。

 このコーポレートスタイル、一見簡単なようですが実は落とし穴があります。それはただ単に「目立たなければよい」というわけではないことです。服や小物などの身に着けているものから、その人全体の雰囲気に誠実さや信頼感を醸し出すことが、本当のコーポレートスタイルとなります。うーん、難しい。

 では、その誠実さや信頼感を出すためにはどんな服装を選べばいいのでしょうか?

 それは「立場に相応しいものを着用すること」です。言葉のとおりなのですが、本当にこれに尽きます。立場というのは、自分自身の年齢や役職、そして非常に大事な視点が、接するお客様の社会的立場です。では、所得の低いお客様を担当する人はスーツにもお金をかけてはいけないのかと疑問が生じますが、その場合は、相手よりも「少しだけ」よいものを身に着けることにします。特に若い職員が自分よりも上の年齢の方を相手に対応するとき、とても重要な視点になります。

 一方で、議員対応をする管理職はどうでしょうか。そもそも公務員と議員では見せ方のゴールがまったく違います。議員はコミュニケータースタイル、一方で公務員はコーポレートスタイルです。公務員は調和の取れた服装を前提とするので、「議員よりも安価なものを」と考える必要はありません。落ち着きのある高品質のスーツスタイルを構築しましょう。立場が上がれば上がるほど、見た目に気を遣う人の割合も増えていきます。組織のなかで上にいきたい人は絶対におさえておきたい考え方が、スーツスタイルの3つのCなのです。

 

詳しくは書籍をご覧ください!
https://shop.gyosei.jp/products/detail/10896

 

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