クレーム対応術
クレーム対応の解決策がない場合|クレーム対応術12【カスハラ対策】
キャリア
2025.04.13
【コラム】警察との連携を図る
クレーム対応では、他部署、警察など、外部の力を借りることも視野に入れなければならないケースも出てくる。これまでも繰り返し述べてきたが、組織的に連携する上で重要なのは、どんな状況になったら、誰が、どんな方法で、どこへ連絡するかである。
犯罪が発生したら、警察に届けることは、私たちの当然の責務ともいえる。しかし、現実には、例えば警察を呼ぶにしても、そのタイミングが難しいし、誰が110番に電話をするか、必ずしも明確になっていないケースも多い。結局のところ、自分たちで判断するしかない。こうした場合、上司の決断が重要だ。最終的には、上司が責任をもって決断することが、部下の信頼と団結を招く。
例えば、ある市の窓口では、お客さまが興奮して机を叩いたら、次のように言う。「お客さま、机を叩かないでください。私どもでは、机を叩いて話すお客さまには対応しないことと決めております。
今度、机を叩いたら、対応を止め、警察へ通報させていただきます」。
時間のかかるお客さまにも「こちらの結論は、……です。このまま話し合いを続けても、結論が変わることはありません」「ご意見は、あと○分お聞きします。それで、お引き取りください。お引き取りいただけない場合は、庁舎管理者へ連絡します」などと対応することに決めている。
つまり、「……の状況になったら、○○する」と共通のイメージをつくることが大切なのだ。
月刊『ガバナンス』で好評を博した連載「クレーム対応駆け込み寺」を加筆修正、再構成し単行本化
クレーム対応のさまざまな悩みを解決!

お悩み解決!
公務員のためのクレーム対応駆け込み寺
編著者名:関根健夫/著
販売価格:2,420 円(税込み)
試し読みはこちら ≫
【こちらもおすすめ】
カスハラをはじめとする不当要求行為等について、実際の事例から対応を学ぶ!

自治体職員のための
不当要求行為対応ブック
-事例からわかるトラブル回避策-
編著者名:宇都木法律事務所(代表弁護士 宇都木 寧)
販売価格:3,080 円(税込み)
試し読みはこちら ≫