上司と先輩の違いとは?|若手公務員がはじめて仕事を教えるときの一工夫
地方自治
2025.04.08
目次

この記事は2分くらいで読めます。
後輩指導に悩める公務員のあなたへ、おすすめの一冊

自分も後輩も一緒に育つ
若手公務員がはじめて仕事を教えるときの一工夫 編著者名:芳賀健人/著
販売価格:2,530 円(税込み)
詳細はこちら ≫
後輩指導が加わった若手の悩みへの処方箋
目指したい仕事の仕方がきっと見つかる!
「まだ自分のことで精一杯なのに、指導なんて…。」
「上司や部下とのコミュニケーションがうまくとれない…。」
はじめて後輩ができた/後輩が増えてきた若手の皆さん、こんなお悩みありませんか?
本書では著者の経験をベースに、後輩への仕事の教え方や接し方を伝授。
若手のアナタの不安を自信に変えます!
今回は先輩と上司の違いについて解説。
本書の「先輩と上司、何が違う?」「仕事を教えてくれた先輩たち」より抜粋してお届けします。
こんな方におすすめ
・初めて後輩ができた公務員2年目の方
・後輩が増えてきた公務員3~5年目の方
・若手職員の研修担当者・管理職の方
1. 先輩と上司、何が違う?
まず、先輩・後輩と上司・部下の関係の違いを考えてみます。
上司・部下は、仕事の指揮命令の関係にあります。上司は部下の仕事に責任をもちますし、そのため部下に指示をします。部下は上司の指示や判断を仰ぎ、それに基づき行動します。
一方、先輩・後輩は、必ずしも仕事の指揮命令の関係にあるわけではありません。後輩にとって上司は別にいますが、その上司への協議の仕方など、先輩は相談にのってあげる存在です。
いわば、上司・部下が「タテの関係」であれば、先輩・後輩は「ナナメの関係」。
先輩・上司をともに経験している私としては、先輩・後輩の関係は、責任をとるわけではないので、やわらかいイメージです。上司には自分なりに検討を重ねて協議する一方、先輩には「こんな感じで悩んでいて」と十分に検討できていない段階で相談することもあります。
2. 仕事を教えてくれた先輩たち
そんな「ナナメの関係」である先輩方に、若手時代の私は何度も助けてもらいました。
Episode1 基礎の基礎から教えてくれた先輩
社会人1年目は長崎県に赴任しましたが、当時の私はわからないことだらけでした。
飛び交う言葉がわからず、聞いた単語も頭で漢字変換ができません。引き継ぎは受けたものの、前任者も忙しくて質問しにくい。他方で、上司にもなかなか相談に行きにくい状況でした。
そんな「わからないことが何かがわからない」状態の私にとって、隣の席の先輩は本当にありがたい存在でした。
先輩も自分の仕事があるものの、隣で私が「?」を顔に浮かべていると、「どうしたの?」と声をかけてくれました。わからないことを伝えると、「これはね、こういうものなの」と説明してくれます。ただ、私も聞きながら、わからない言葉が追加で出てきます。そうすると「わかった?」と確認してくれ、わからない言葉をさらにかみ砕いてくれます。
また、基本的な仕事の仕方も、その先輩に教えてもらいました。
仕事がたくさん降ってきて頭を抱えていた私には、
「まずはやることを書き出してリストにしてごらん」
「そこから全体を見て優先順位をつければいいよ」
と言ってくれました。
電話のやり取りも隣で聞いていてくれたり、敬語の使い方も何度も直されたりしました。覚えたての方言を意気揚々と使っていると、「その使い方、間違っとるばい」と突っ込まれたことも。
ただ、先輩は上司ではないので、仕事の最終判断はしません。
自分のミスがきっかけでトラブルが起き、私が思い詰めたときには「早く上司の○○さんに相談してきなさい」と促してくれました。そして叱られた私を見て、帰りに飲みに誘ってくれたのもありがたかったです。
Episode2 自分はどうしたいか聞いてくれた先輩
先輩に何でも聞いていた私ですが、少しずつ、仕事の仕方がわかってきて、自分なりに考えるようになります。
次に出会った先輩は、そんな私の考えを尊重してくれる方でした。
その先輩とは別の係で、仕事で関わることは多くはありません。しかし、優秀な方で人望も厚く、よく周囲から相談を受けていました。
▼『自分も後輩も一緒に育つ 若手公務員がはじめて仕事を教えるときの一工夫』では
他にも次のような内容を読むことができます。
先輩として、後輩として
~自分もまだまだ若手だと思っていたら、後輩ができた!どう接すればいいの?
私が上司から学んだこと
まずはさまざまな上司から「目指したい上司像」を思い描こう
合う上司がいれば合わない上司もいる
~「合わない上司」は何を考えている? 気になるところも学びに変えよう
私なりの上司実践
~上司の背中から学んだことをどう実践するか。悩みも含めてお話しします
上司から部下へのメッセージ
~ときには部下の成長を思って声をかけてみませんか?

自分も後輩も一緒に育つ
若手公務員がはじめて仕事を教えるときの一工夫 編著者名:芳賀健人/著
販売価格:2,530 円(税込み)
試し読みはこちら ≫
新社会人・異動スグの方には、こちらもおすすめ!

知っていると仕事がはかどる
若手公務員が失敗から学んだ一工夫 編著者名:芳賀健人/著
島根県人事課/監修
販売価格:2,200 円(税込み)
詳細はこちら ≫