【今、売れてます!!】新社会人・異動スグの若手に渡したい 仕事の仕方の“参考書”

地方自治

2023.05.30

『知っていると仕事がはかどる 若手公務員が失敗から学んだ一工夫』
芳賀健人(島根県財政課長)・著
島根県人事課・監修

 

はじめまして、著者の芳賀健人です。
発行に寄せて、本書の紹介をさせていただきます。

 

仕事の仕方の言語化ができないか?

私は現在32歳ですが、これまでたくさんの失敗をしてきました。
イベント出席者の予定が押さえられていなかったり、会議資料が間違っていたりと、大小さまざまな「やらかし」がありましたし、もちろん、今も失敗します。

ただ、失敗のたび、「スケジュール管理が大切なのか」、「ケアレスミスはこう防げばいいのか」といった学びがあり、また、上司の教えや先輩の仕事ぶりを見る中で、少しずつ仕事の仕方がわかってきました。
一方、職場とは別に、こうした仕事の仕方を学ぶ機会があればとも思っていました。

「若手時代に知っておきたかった仕事の仕方を言語化することで、若手職員さんの力になれないか」

そう考えた私は、令和3年4月から、島根県職員さんが業務で使うポータルサイトの掲示板に、仕事の仕方に関する文章を投稿しはじめました。

連載では、自身の若手時代の経験や実際の相談を踏まえ、メモの取り方や説明のコツ、メンタルヘルスなどを取り上げたところ、
 「忙しい先輩や上司に聞きにくい仕事の工夫を知れるのはありがたい」
 「自分の仕事の仕方を見つめ直すきっかけになった」
といったありがたい声をいただきました。

そんな2年間の連載を1冊にまとめたのが、本書になります。

 

若手目線を大切に

本書で大切にしたのは、「若手目線」です。

まず、著者の私も32歳。
少し前の若手時代を思い返しては、「当時、自分が何で悩んでいたか」に思いを巡らせました。

また、「せっかくなら実際の若手の声を聞き、皆さんが求めるものをつくりたい」と、県庁の若手職員6名とチームを結成しました。

「1年目向けの項目があるといいな。右も左もわからないときで苦労した」
「新人の頃、いい言い方が思いつかなかったので、フレーズがあると実践しやすい」


チームから出たさまざまな声を、本書に盛り込んでいます。

このほか、連載で寄せられた200通以上の感想メールや、出先機関・市役所で行った若手職員との意見交換も、肌感覚をつかむのに役立ちました。

感想メールには、「私はこうしている」といった仕事事例も多数あります。
それらはコラム「お便り掲示板」に、できる限り収録しました。

仕事の仕方は人それぞれですので、本書で紹介しているさまざまな「一工夫」の中から、自分なりのやり方を見つけてもらえればと思います。

 

「成長」をキーワードにした構成

たとえば、1年目と5年目では悩みが異なるように、一口に若手職員といっても幅があります。

そこで、本書では、若手職員さんが段々と成長していくイメージができるよう、3段階に分けた構成としました。


第1章は、「社会人1年目の皆さんへ」。
仕事のイメージができていない頃に知っておきたい、質問のススメ、メモの習慣化、“報連相(ほうれんそう)”といった社会人の基礎づくりのお話です。
また、1年目は、仕事で失敗したり、モチベーションに悩んだりすることも多いと思い、知っておくとラクになる心の処方箋も紹介しています。


第2章は、「2部署目に異動した皆さんへ」。
仕事の密度が上がり、忙しくなったときに心がけたい、スピード感のある仕事、優先順位のつけ方といった内容が中心ですが、多忙なときこそ気をつけたいメンタルヘルスも取り上げました。


第3章は、「3部署目に異動した皆さんへ」。
仕事のレベルが一段と上がるこの時期には、段取りの組み方や、仕事相手とのコミュニケーション、資料づくり・説明のコツといった実践的な内容を盛り込みました。


他のビジネス書にはあまり見られない構成ですが、「今、自分が何を身につけておきたいか」の参考になればと、実際の若手職員さんの声を聞いてつくったものです。

 

管理職の礎となった若手時代の経験も

若手以外の目線も大切にしました。

連載では、管理職の方から「若手の悩みがわかり指導の参考になった」という声をいただいたり、口コミで民間企業の方にも読んでもらったりしています。
そのため、若手以外の方、そして公務員以外の方にも参考になる内容を心がけました。

また、一段高い視点として、島根県庁の管理職の方々へのインタビューを特別編として収録しました。

 「仕事には誠実さが大切」
 「職場でのネットワークづくり」
 「現場に赴きチャレンジを」
 「日々の蓄積を大切に」


かつて若手だった先輩方が、若手職員の皆さんへ温かいメッセージを送っていますので、ぜひご一読ください。

 

明日から実践できる「一工夫」を胸に

「この1冊があれば若手時代をがんばれ、悩んだときに心がラクになるような参考書を目指そう」

そんなことを話しながらつくった本書には、私だけでなく、若手チームを含め多くの方々の思いがつまっています。

本書に書かれている「一工夫」が、同じ時代を生きる皆さんの背中を少しでも後押しできれば幸いです。

 

芳賀健人(はが・けんと)
島根県財政課長


福島県出身。東京大学経済学部卒業後、平成25年に総務省に入省し、長崎県、大臣官房、自治行政局などで勤務。平成31年4月から島根県に出向し、政策企画局、地域振興部を経て、令和3年4月から現職。高等学校教諭一種免許(公民)取得。

『知っていると仕事がはかどる 若手公務員が失敗から学んだ一工夫』
(発行年月: 2023年2月/販売価格: 2,200 円(税込み))

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