連載 vol.107「つながる」力 つながりは「推進力」だ【楢島杏奈(八王子市職員)】
地方自治
2024.08.19
目次
本記事は、月刊『ガバナンス』2023年2月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
昨年7月に個人活動として「はちおうじ若者会議」という若者団体を立ち上げた。この背景には多くの方々とのつながり、そして大きなご協力がある。
上司に勧められた研修に参加したことをきっかけに、隣市の「多摩市若者会議」の一員となった。そこでの活動をとおして同世代の取組みに刺激を受けた。さらに、多摩市若者会議の一員であったからこそ参加できた「全国まちづくり若者サミット」というイベントに実行委員として加わり、そこで地域活動する全国各地の方々と交流した。「自分も地域のためにもっと挑戦したい、そして八王子でも若者が挑戦できる場をつくりたい」イベント終了後に強い覚悟が生まれた。最初はどう動いたらよいかわからず、一人でもがいたが、その後、力強くサポートして下さる方が現れ、その方々及び地域の方々のおかげで、団体を結成することができた。団体には、学生から社会人まで多様な人達が多く集まった。
結成後、行った活動のひとつが、「ウクライナ人高尾山交流企画」だ。団体立ち上げの協力者がウクライナ人留学生とのつながりがあったことをきっかけに企画をした。
当日は、高尾山薬王院からの世界平和への祈祷や恵泉女学園大学の学生の方々からのレクリエーション企画等、多くの方々からの多大なるご協力を賜り、笑顔溢れるイベントとなった。ウクライナは大変な情勢が長く続いている。この企画をとおして留学生とつながったことで日々のニュースの見方が変わり、世界平和へ間接的でも自分達のできることは何かと意識するようになった。改めてつながりの大切さを実感するとともに、これからも笑顔増やす活動をしたいと思った。どの取組みも周りのつながりや協力なしでは決してできないことであった。
つながりは「推進力」だ。次なる行動の活力となる。
現在、社会人4年目。経験不足な自分だからこそ、職種や世代を超えたつながりを深めながら公務員としても個人としても地域や市民の役に立つ人になれるよう、より力強く前進していきたい。
(八王子市職員/楢島杏奈)