連載 vol.82「つながる」力 いざという時に頼れるのは、これまでの「人とのつながり」だ! 【東出幸太(北海道・岩見沢市職員)】

地方自治

2023.09.20

目次

    本記事は、月刊『ガバナンス』2021年1月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
    所属等は執筆(掲載)時点のものです。
    ※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

     人との「つながり」は、私にとってかけがえのない財産である。私がつながりの大切さを知ったきっかけは、2016年に参加した市役所内の組織横断型プロジェクトチーム(以下、PT)での経験が大きい。PTはシティプロモーションの推進に向け、市の魅力発信の方法を企画提案するために誕生した。主な活動は「まちの魅力」を棚卸しするために住民の声を聴くことで、その一環として、岩見沢に関心を持つ人同士がつながり、気軽に想いやアイデアを共有するための対話の場を設けることとなった。「ザワトーーク」と名付けられたトークイベントは、2016年から2020年2月までに17回開催、延べ459人が参加する定番イベントとなり、参加者同士が自主的につながり、新たな活動を始めるという予想外の副産物も生まれている。

     PTに参加して得た経験は、私自身が主体的なプライベート活動を始める原点となり、多くの人とのつながりができていく中で、人やまちに関わることの楽しさ、人の声を聴くことの大切さを知ったことである。

     現在は、つながりを広げるため、プライベートで月1回の「エコラブごみ拾い」活動を仲間と行っている。最近では、多職種のメンバーで構成される新たなコミュニティもできた。仲間と共に様々な企画を考えることや仲間の活動を応援することが日々の楽しみである。

     これまでの経験で学んだのは、つながりの数に比例して新しい情報や刺激が得られることだ。つながりの数が少なければ、得られる情報は少なく、出会った人とのつながりが弱ければ刺激を得ることも少ない。また、プライベートでの何気ない会話から、仕事上でのヒントやアイデアを得ることも多い。人とのつながりは、自分が持っていない知識や経験を補完してくれるものであり、いざという時に頼ることができる人脈は、私のかけがえのない財産である。

     これまでに築いてきた「人とのつながり」を大切にして、これからも新たなつながりを広げていきたいと考えている。

     

    (北海道・岩見沢市職員/東出幸太)

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