連載 vol.43「つながる」力 ファシリテーションがつながりを深める  【池田真樹(松江市職員)】

地方自治

2022.08.19

本記事は、月刊『ガバナンス』2017年10月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

ファシリテーションって素敵

 「ファシリテーションって素敵だわ〜」──最近私はこんな風に思う。なぜそう感じるか。それは、ファシリテーションが、立場の違う者同士、お互いの立場を超えて、つながりを深めることができるアイテムだからだ。

 昨年からそう感じるようになったのだが、きっかけは、「ビーネイチャー 鈴木まり子」先生の「ファシリテーション講座」を受講したことだ。受講後、職員の人材育成担当の私は、担当の研修や打ち合わせの場で学んだことを実践してみたのだが、今までとは違う盛り上がりや参加者の共感と満足感を得ることが出来た。そして、その共感や満足感は、共に研修やイベントを創っていこうという機運にもつながった。この感覚は、今までにないもので、自己肯定感も低いうえに、何の取り得も武器も持たずに行政職員をやっていた私にとって、まさに宝物を手に入れた気分であり、「やっと市民の皆さまのお役に立てる」、そんな高揚感を得ることができた。

 ファシリテーションといっても、私の場合、まだまだ素人で、やっていることと言えば、「会の前に音楽を流す」「机の並べ方を工夫する」「自己紹介を工夫する」「場にいる人の役割を明確にする」「会終了後、参加者がどういう状態になってほしいかを目標設定する」「会の約束事を決める」「お菓子やお茶を用意する」と、そんな程度だが、学んだことを愚直に実践した結果、参加者同士の対話が促され、今までより学びや気づきも増えるほか、参加者同士のつながりが深まった。加えて、参加者同士のつながりの深さは、SNSなどでの継続的なつながりとなり、さらにつながりを広げ合うといった効果もあった。

 良いファシリテーションスキルやマインドを用いた場は、飲み会数回分でようやく得られるつながりを生むと感じるし、まして飲み会でファシリテーション(勝手に「ワールドサケ」って言ってる〈笑〉)を用いると、盛り上がりまでのスピードが格段に速い。飲みにケーションが減って、関係性が築きにくくなったとお困りの方、ファシリテーションってなかなかいいッスよ。

(松江市職員/池田真樹)

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