ご当地愛キャラ

ガバナンス編集部

ご当地愛キャラ vol.100 ふれきんちゃん(熊本県長洲町)

地方自治

2019.12.08

人と地域をつなぐ
ご当地愛キャラ vol.100

ふれきんちゃん
熊本県長洲町

月刊 ガバナンス 2019年8月号

\ひとことPR/
2012年に町のマスコットキャラクターとして誕生。金魚のふれ売り師になるため修行中で、てんびん棒を肩に担ぎ、町のセールスマンとして長洲町の素晴らしいところを「ふれ売り」している。楽しみはいろんな人と「ふれ」合うことだ。

◆ふれきんちゃんの部屋
https://www.town.nagasu.lg.jp/kankou/kiji0033768/index.html

金魚の町の伝統を背負い 町のあふれる魅力をふれ売りする

 長洲町は熊本県の北部に位置し、JR九州鹿児島本線、長洲港〜長崎県・多比良港を結ぶ有明フェリーが運行している。有明海の恵みを受けたあさり・海苔養殖などの水産業や、温暖な気候を活かしたミニトマトの生産は県内有数。また、造船工場を中心に多くの関連企業も進出し、豊かな自然と工業地帯が共存する町として発展してきた。

 そして同町は、全国有数の「金魚の町」としても知られている。藩政時代から養殖が始まっていたといわれ、今では九州から広く全国に様々な金魚を出荷。2017年度には、「ながす羽衣琉金」という新品種も誕生している。まさに町のシンボルであり地域の宝だ。

 町内各所には金魚のオブジェや、金魚の名を冠した施設があり、「火の国長洲金魚まつり」(5月3・4日開催)「金魚と鯉の郷まつり」(10月下旬開催)などのイベントも開催されるなど、町全体が金魚を中心に動いている。

 そんな同町を象徴するキャラクターが「ふれきんちゃん」だ。てんびん棒を肩に担ぎ「金魚え〜金魚」と声を響かせながら金魚を売り歩く、長洲伝統の"ふれ売り師"がモチーフ。ふれきんちゃんの「ふれ」には、「ふれあい」「希望あふれる」などの意味も込められている。頭が大きく、目も大きいので、誰よりも町のことを考え、明るい未来を見据えているという。"ふれ売り師"のように金魚鉢をぶら下げたてんびん棒を担ぎ、町のセールスマンとして、「フレーフレー」とみんなを応援しながら多くの人と触れ合い、町の溢れる魅力を"ふれ売り"中だ。

 ふれきんちゃんは、12年にデザインを公募し、応募総数336点の中から選ばれた。町内を中心に県内外のイベントに積極的に参加、過去にはくまモンをPK対決で打ち破り県のゆるキャラナンバー1に輝いたり(14年:くまもとサッカーフェスタ)、炎天下の中、朝から晩までイベントを盛り上げるなど(18年:ニコニコ町会議)、子どもたちの声を"力水"に、ガッツあ「ふれ」る姿勢で町をPRしている。

「今後も、他市町のイベントには積極的に参加していきたい。いつものふれきんちゃんのように、たくさんの人を応援し『ふれ』合いながら、町のあ『ふれ』る魅力を伝えていって欲しい」(長洲町まちづくり課商工観光係)

全国でただ一人 金魚のふれ売り師

ふれきんちゃんのモチーフである金魚のふれ売り師は、独特の節回しとともに、長洲の金魚を全国に広めた。かつては全国で1000人、長洲町だけで500人いたが、今では同町の浦島義弘さん(写真)が日本でただ1人のふれ売り師だ。町では、お祭りなどで声の大きさや節回しを競う「ふれ売り選手権」を開催するなど、地域の歴史や伝統を伝えていこうとしている。

ココに注目! ふれきんちゃんがお出迎え「金魚の館」

町を代表するランドマーク。2013年から入口にふれきんちゃんのパネルが設置され、来場者を出迎えてくれる。今年3月のリニューアルでアクアリウムを取り入れ、櫓をイメージした模型に水槽を設置するなど金魚の展示スペースが大幅に拡大された。360度立体映像を見ることができる4Dシアターや、町特産の金魚である「ながす羽衣琉金」などの展示も見応え十分だ。


2018年ニコニコ町会議での一コマ。ホストシティのマスコットとして朝から晩まで奮闘!

B2リーグ熊本ヴォルターズの応援で子どもと戯れる。

毎年8月に開催される「のしこら祭」で町民が担いでタイムを競う金魚みこしと2ショット。重さ何と300㎏!

土鈴やバッジなどのふれきんちゃんグッズ。

町内の予約型乗合タクシー(きんぎょタクシー)にもふれきんちゃんが使われている。

町外のイベントにも積極的に参加。「城彩苑誕生記念祭 くまもと春のまつり」での一コマ。県のご当地キャラが大集合。

県内ゆるキャラによるPK対決で優勝(くまもとサッカーフェスタ:2014年)。決勝戦ではくまモンの堅い守りを見事破った。明暗クッキリ。

ⓒ Nagasu Town
写真提供/熊本県長洲市

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