ご当地愛キャラ
ご当地愛キャラ vol.099 手賀沼のうなきちさん(千葉県我孫子市)
地方自治
2019.12.07
人と地域をつなぐ
ご当地愛キャラ vol.099
手賀沼のうなきちさん
千葉県我孫子市
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手賀沼のウナギをモチーフに、市にゆかりのある白樺派の文人にちなんだはっぴを身にまとう。語尾に「うなぁ」や「うな~」を付けるのが口癖。日中は市内を散策したり、魚や鳥とおしゃべりしている。特技は人間関係を滑らかにすること。
◆手賀沼のうなきちさんの部屋
https://www.city.abiko.chiba.jp/event/kanko/abiko_character/unakichisan/index.html
触るとなにかとうなぎのぼりに! 手賀沼に住む人気者
千葉県の北西部に位置する我孫子市は、東京都内から約30㎞、都心まで約35分という利便性ながら、北は利根川、南は手賀沼にはさまれ自然環境にも恵まれている。また待機児童ゼロを継続するとともに犯罪件数も少なく、自然豊かで安全安心、子育て世代にも魅力的なまちだ。
そのシンボルともいえるのが手賀沼。かつて美しい湖畔に魅せられ、「白樺派」の文人たちが居を構え、数多くの名作を残した。高度経済成長期以降は、水質汚濁が進んでいたが、近年再生しつつある。現在ではヨットやカヌーなどの水上アクティビティが楽しめ、春は桜の遊歩道、夏は花火大会など、年間を通してにぎわいの場所となっている。
その手賀沼を住みかとし、かつて名物だったうなぎをモチーフに誕生したのが、市のマスコットキャラクター「手賀沼のうなきちさん」だ。性格は、うなぎのごとく天然でつかみどころがなくぬるぬる。だからだろうか、人間関係を滑らかにすることも得意としている。郷土愛にあふれ、趣味は手賀沼の湖畔でボーとしたり、市の歴史散策や地域のお祭りを見に行くこと。セールスポイントは、触るとなにかとうなぎのぼりになることで、今どきの「アゲアゲ」キャラだ。その縁起の良さも相まって、行く先々で子どもから大人まで大人気を誇っている。
うなきちさんは、公募デザインの中から市内の小学生による投票などによって選考され、2012年12月に誕生。当初は観光PRキャラクターだったが、15年7月、市制45周年を機に市のマスコットキャラクターに昇格した。ほぼ毎週、市近郊のイベントに出動。ツイッターなどのSNSを通じて、積極的に市の情報を発信している。その見た目とは違い、玉転がしや押し相撲、20m走など、体を張ったPRもこなしてきた。今の時期は毎年、8月に開催される「手賀沼花火大会」に向けて、JR我孫子駅前で市民に募金を呼びかける日々だ。
「きっと自然豊かでのんびりとした市の気候風土・歴史文化と、性格が合っているのだと思う。今後も市民に愛される存在として、もっと知名度を上げていきたい。うなきちさんのデザインはロイヤリティフリーで活用でき、着ぐるみも市外へ貸出可能なので、全国の色々なイベントに呼んで欲しい」(我孫子市商業観光課)
水質汚濁から復活 まちのシンボル「手賀沼」
かつての手賀沼は、豊かで清らかな水を湛えていた。しかし高度経済成長期の1960年代以降、急激に沼の水質が悪化。74年度~00年度までは日本一汚濁した湖沼という不名誉な記録を続けた。しかし県の湖沼水質保全計画の策定をはじめ、下水道整備などの様々な浄化対策、流域住民の取組みで01年度からは最下位を脱却。トライアスロンの大会を開催できるまでに水質が改善し、水質悪化時に姿を消した生物の保護・復活を目指す活動も行われている。
ココに注目! 名前を冠したマラソン大会「うなきちカップ」
手賀沼を活かしたにぎわいづくりの一環として、2017年からうなきちさんの名前を冠したリレー式マラソン大会「手賀沼チームラン・キッズラン うなきちカップ」を開催。2回目の昨年は、約500人が参加。うなきちさんもステージ広場やゴールゲートで参加者を応援しイベントを盛り上げた。
ⓒ Abiko City
写真提供/千葉県我孫子市