ご当地愛キャラ

ガバナンス編集部

ご当地愛キャラ vol.097 しまばらん(長崎県島原市)

地方自治

2019.12.05

人と地域をつなぐ
ご当地愛キャラ vol.097
しまばらん
長崎県島原市

月刊 ガバナンス 2019年5月号

\ひとことPR/
活気あふれる元気な島原市を取り戻すため、ふるさとに舞い降りた守護神。毎朝5時に起き、まちを散策しながらマイボトル(特製のひょうたん)を使って「湧水」を飲むことが日課。暑さに弱く、すぐ喉がかわくが、市の湧水を飲むと元気に!
◆しまばらんの部屋
https://www.city.shimabara.lg.jp/page4192.html

まちを元気にする守護神は島原創生の救世主!

 島原市は、長崎県南東部にある島原半島の東端に位置し、古くから「水の都」と呼ばれるまちだ。まちのいたるところで水が湧き出す光景が見られる。市のシンボルでもある湧水は、人々の目を楽しませ、心を癒してくれる。

 江戸時代初期に、島原藩主・松倉重政が島原城を築き、その城下町として発展した島原市。武家屋敷の水路をはじめ、まちのあちこちに洗い場や水汲み場があり、先人たちは、水を上手に取り入れたまち並みをつくり上げてきた。水を大切に守る営みは、悠久の時を経て今も受け継がれている。

 市の人口は現在、約4万5000人。人口減少が進む中、まちを元気にするために登場したのが、「島原守護神しまばらん」だ。漫画『妖怪ウォッチ』で知られる市出身の漫画家・小西紀行氏の協力のもと、島原創生の救世主として2015年11月29日(島原創生元年)に誕生した。もともと江戸時代に島原藩の安全と繁栄をもたらしていた守護神しまばらん。島原の未来を心配し、まちに活気を取り戻そうと、再びふるさとに舞い降りたのである。

 しまばらんのモチーフは、「湧水」と、市の郷土スイーツ「かんざらし」。性格は郷土愛に満ち、何事にも真っすぐで一生懸命。おっちょこちょいで疲れやすく、体力には自信がないけれど、かんざらしの白玉を丸めるようにもめ事をうまく丸めこみ、解決する力があるという。

 市内外のイベントに数多く参加するほか、地元のケーブルテレビやテレビCMへの出演など、メディア露出にも積極的。SNSを通じて、スポーツにチャレンジする動画なども配信中だ。全国公募で選ばれた公式テーマソング「しまばらんマーチ」は、市内の子どもたちにも親しまれ、イベントなどで活用されている。また、一昨年にスタートした市の広報紙での4コマ漫画の連載など、多彩な活躍ぶりを見せる。

 昨年の「ゆるキャラ®グランプリ2018」では、参加当初から目標としていた10位(ご当地部門)を獲得した。「これをきっかけにしまばらんをもっと多くの人に知ってほしい。今後は、市内企業への訪問を行い、しまばらんの応援企業となってもらうなど、よりPR活動を強化し、しまばらんや市の魅力発信に力を入れていきたい」(島原市島原ふるさと創生本部)。

水の都を形づくる「湧水」

「水の都」島原を象徴する「湧水」。当時の国土庁から、「水緑都市モデル地区 」(1981年)、「水の郷」(1995年)に指定されたほか、1985年には、「日本名水百選」(環境庁)に選定された。「湧水」は、ユネスコ世界ジオパーク日本認定第1号である島原半島ジオパークの見どころ。市では、「湧水」をまちのシンボルとして、市内外へ魅力を発信している。

ココに注目! 誕生3周年記念!「しまばらん展」を開催

お披露目から3年を迎え、「しまばらん」誕生の秘話やラフ画の公開のほか、これまでの活躍を写真やグ ッズ等の展示で紹介した「しまばらん展」を昨年夏、島原城内で開催。スペシャルイベントとして、漫画家の小西紀行氏がトークショ ーとサイン会を行い、300人以上が来場した。


2015年11月に行われた、しまばらんのお披露目式。

様々なイベントに積極的に参加。写真は「県産品まつり」での一コマ。

「島原コスプレの乱」では鎧姿でいざ出陣!

公式テーマソング「しまばらんマーチ」のお披露目イベント。

市の若手職員とゆるキャラグランプリで上位に入るための打ち合わせ。

年明けには、全国各地から約1800通もの年賀状が届いた。

市の広報紙で連載中の「しまばらん4コマ漫画」。

しまばらんのモチーフは、原動機付自転車のデザインナンバープレートやランドセルカバーにも活用されている。

(C)Shimabara City
写真提供/長崎県島原市

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