東西南北デジデジ日記 vol.70 今週の担当:【北】山形巧哉 ◆【自治体DX】デジタル分野のゴール設定って?①

地方自治

2023.03.09

3月、出会いと別れの季節です。突然ですが、このデジデジ日記は、3月末をひとまずの区切りとすることになりました。「自治体×デジタル」を軸に、身近な疑問や切り口でゆるゆると続けてきましたが、執筆陣からの思いの丈を綴りつくしたのでは、と思います。今回からは各執筆陣からの締めくくりも兼ねて、「デジタル分野のゴールはどこだ!?」をテーマにお届けします。(※本連載は毎週木曜更新です)

―――――2023年3月9日 Thu.―――――――

 

冬の終りに

気がつけば、今年も2カ月が終わり、3月に突入。
春が近づき、北海道でも少しずつ雪解けが進んできている気がします。

春といえば出会いと別れの季節でもありますが……、
え? なになに?
デジデジ日記、終わるの!?

 

ラストのお題は…

ということで、衝撃の発表により、今回含む4人分が最終ターンとなります。

今回のお題は、

皆さんの業務分野のほんとの目標(ゴール)、いつに設定するのがベター(ベスト)なんでしょう?

のようです。

ふむふむ。
まあ、ここ最近のデジタル関連の目標値は、大体が2025年になっている気もしますが、これに対しての考え方、みたいなものなのかな?

この目標って、そもそもなんなんでしょうかね。

 

それ、なんのため?

こと、デジタル+行政の分野では、Society 5.0からのデジタル田園都市国家構想と「国主導」でいろいろな施策が打たれていますが、そもそもみなさん、それ、なんのためにやっているのでしょうか。

国に言われているから?
法で定められたから?

そんな、受動的でいいのでしょうか。

僕もいろんな方々とお話をさせていただく機会が多く、「ところで、それはなんでやるんでしょう?」という問いかけをしてみると、みなさん「国が」とおっしゃる。

で、さらに、「『国が』というのは一旦置いておいて、なぜ?」と問い返すと、「住民の生活が便利になるように」とおっしゃる。

たしかにそうなのですが、そう言ってしまうと、思考が止まってしまっている感じもします。

 

「ちゃんと」考えてみる

現在は、「DX推進計画を作ろう!」という機運や、デジ田総合戦略(デジタル田園都市国家構想総合戦略)という話もちらほら聞こえてきています。

これらも、「国が言ってるから」というモチベーションではなく、「いい機会だから、もう一度ちゃんと街のこと考えてみよう」という視点で考えてみるのも、とても重要な気がしています。

「いやいや、そんなこと言われなくても、ちゃんとやってるよ」と思われた方々は、今回の僕が伝えたい話のスコープ外ですので、ぜひこれからも突き進んで、皆さんが将来見たい街の姿を目指していただければと思います。

が、もし少しでも、「ギクッ」としたみなさまにおかれましては、ざっくばらんに、「自分たちの今の生活と将来の街の姿」を想像する話し合いをしてみてはいかがでしょうか?
居酒屋でもカフェでも公民館のホールでも、役所のロビーでもどこでもいいんです。
でも、会議室で様式美を求める会議はやめましょうね。

すると、今我々に足りないものが自ずと見えてきて、そして、なにから手をつけるのが一番コスパがいいのか、などが見えてくるはずです。
なぜ、国がこういう発想で施策を打っているのかというのも、スッと腑に落ちる部分もあるはずです。
きっとこの部分がなければ、ただただ、「目の前の期限」に右往左往するだけになってしまう。

そうなんです、そもそも、街はそこにいる人々が作り上げるものであり、そこを忘れちゃいけないということです。
もし、それを考えることができない、行政としてできないというのであれば、あまり深くは書きませんが、もしかしたら、「別の軸で考えなければならないポイントがある」のかもしれません。

「分野」じゃなく「街」を考えよう

とまあ、本題からだいぶずれてきた感じもします(笑)。

行政というのは理論立てて施策を動かしていかなければならないので、ある一定の期間を定め、それに向けて進めていくのは当然です。
さらには、その期間がもう間近だとしても、まずはそこに向けて動いていくのは当然です。

その次を見据えていかなければならないのも当然であり、そこは誰でもない、その街が定めていくものとなります。

ただただ、「間に合わない」「できっこない」と話すだけではダメということです。
ちゃんと街の未来をみましょうよ、一緒に。

 

ありがとうございました

ということで、1年とちょっと続いたデジデジ日記ですが、これで一旦の区切りとなり、僕のパートは終了となります。

実は、ここ最近、アウトプットが多すぎて、インプットがなく、この日記もかなり絞り出すように書いていた(笑)ことから、ちょっとだけホッとしています。

最後は、僕が感じていることを、ただただ吐露したものになりました。
公務員をやめて以後、今はさまざまな自治体の皆様へのご支援という仕事をさせてもらっていますが、僕は「政治」や「自身のキャリアアップ」をしたいのではなく、「街を築いていきたい」し、「築く人たちと一緒に笑い合いたい」。

わがままな話ですが僕が思う未来を見てみたい。

きっと、今、それがちゃんとできていないことに対してジレンマを感じている気もしますので、もっともっと、いろんなものを吸収していきたいなあと思います。

次に皆さんとお会いできる機会があれば、仲よくしてください。
どうもありがとうございました。

デジデジ!

 

~次回の日記は3月16日(木)に更新予定です!~

 

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千葉大右・多田 功・山形巧哉・今村 寛

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