連載 vol.61「つながる」力 つながる広がる業務改善 ── ええじゃないかカイゼンまつりin豊橋 【中村弘和(愛知・豊橋市職員)】
地方自治
2023.03.20
目次
本記事は、月刊『ガバナンス』2019年4月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
会場前にそびえるキャベツ100個のピラミッド。朝一番に豊橋で採れた「日本一重たいサラダバー」は〝どうまい豊橋 ほんとはすごい、日本有数の農業王国!〟という豊橋市のセールスポイントからも交流のネタになり、フォトスポットとしてインスタ映えもする。サラダバーだからもちろん食べられるし、一玉丸ごとお持ち帰りもできる。私は実行委員長としておもてなしに注力したいと考えており、これは面白い反応が得られると確信した。
こうして、「第13回全国都市改善改革実践事例発表会、ええじゃないかカイゼンまつりin豊橋〜気づきの花火を、打ち上げろ〜」は、2019(平成31)年2月22日に穂の国とよはし芸術劇場PLATで開幕した。
今回は31自治体の発表に加え、カイゼンを世界に知らしめたトヨタ自動車株式会社が特別出演し、過去の大会とは色合いの違う発表があった。
豊橋市は日本の真ん中に位置し、交通の便も良いため、発表団体でなくても来場する業務改善大好きな熱い思いを持った人たちも多数訪れた。
発表会では「イマキク」というシステムを採用。スマートフォン等を利用し来場者の反応が発表直後にわかるため、会場内が一体となった。発表者・来場者の双方向でやり取りできる形は、盛り上がる演出となった。
所属する自治体での業務改善運動が進まず、思いが冷めかけている人もいたかもしれない。しかし、この会に参加すると、もっとカイゼンをしたい熱いハートを持った人たちとの出会いが必ずある。この出会いがカイゼンへの思いを高揚させ、横串し連携の重要性に気づき、より生産性の高い仕事をするきっかけになるはずだ。
平成最後の「ええじゃないか」。今回の発表一つ一つが豊橋発祥手筒花火の火の粉のように全国に広がり、さらなる業務改善推進のきっかけとなり、自治体職員の新たなつながりができたと確信している。早くも1年後、兵庫・丹波篠山市でのカイゼン仲間との再会が楽しみだ。
(愛知・豊橋市職員/中村弘和)