連載 vol.32「つながる」力 ゆるやかなつながりが、いつか大きな力になる日まで 【髙本理絵(広島・呉市職員)】

地方自治

2022.03.14

本記事は、月刊『ガバナンス』2016年11月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

「ゆるい広島圏交流会」

 こうありたいと願って行動すれば、自然と周りが助けてくれるもので、たくさんの偶然の中で出会った県内の(もちろん呉市役所内も)仲間から背中を押される形で、「ゆるい広島圏交流会」を始めることができた。最初は正直不安しかなかったが、最初の一歩を踏み出せなくてうじうじしていた私が、「交流会をやりたいけん。協力してください」と言えるようになったのは、ほかでもないつながりの力だったと思う。

 「ゆるい広島圏交流会」はその名の通り、ゆるやかに広島県の地方公務員がつながる会のことである。ノルマも勉強会もない。ただ、主催の市町に行って、地元の職員とディープなまちあるきをして、あわよくば主催地にお金を落として──。そしていつか出世して仕事で協力する日が来たら、「その時には仲良くいい案を出しましょう」というゆるい長期目標があるだけである。

 内容も非常にゆるい感じで、買い食いツアーをしたり、山の上まで散歩してみたり、大鍋をつついたり、大学を散歩して学内のカフェでお茶したり、日本酒を飲み比べたり、癒される人と話に出会ったり、はたまた広島カープの応援に行ったり。

 場所や参加者が少しずつ変わりながら、3年間続けることができている。開催後にSNSでゆるやかにつながっていることもあって、久しぶりの再会でも気まずくない関係がじんわり広がっているといった感じだ。

 この交流会は目に見える成果を求めていないので、果たしてこれが将来的に何かの役に立つのかどうかよく分からない。しかし、個人的にはそれでもいいんじゃないかなと思っている。

 ふらっと集まって、色んなところの美味しいもの・美しいもの・楽しいものに触れて、ちょっとだけ前に踏み出す勇気をもらえて、困ったときには「誰か助けてくれん?」と相談できるような、自治体の枠を超えた仲間とつながる場所でありたい。そしてそこから生まれるつながりの力がいつか大きな力になる日が来るまで、ゆるゆると続けていきたい。

(広島・呉市職員/髙本理絵)

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